月の中
お酒の特徴
創業は明治23年（1890）、宮崎県の岩倉酒造場が取り扱う、本格芋焼酎です。岩倉酒造場は、家族経営を続けている小さな蔵元です。ほぼ全ての工程を手作業で行っています。
芋の選別から手作業で、１つでも悪い芋が入ると全てダメになることから、ひとつひとつ丁寧に選別しています。戦後までは「月中（げっちゅう）の焼酎屋」と呼ばれ、地元民から親しまれてきました。
届いた芋はその日の内に洗い、翌日の朝6時には蒸し始め、15時までには仕込みに入ります。同蔵は、清潔を保つために、使い勝手がよく、洗浄しやすいホーロータンクを採用しています。
二次仕込み10日～14日程ねかせてから蒸留に移ります。芋焼酎は1回に芋1.5トンずつという少量生産であり、新鮮な国内産の芋が収穫できる、秋の約3ヶ月しか稼働しないため、市場に出回る数が少なく、大変貴重なものとなっています。
お酒の味わい
アルコール度数は25度で、柔らかく丸みがあり、キレが良く、後味のよい味わいが特徴です。
現在、全国の信頼のおける約100店の酒屋にしか出荷しておらず、「幻の焼酎」とも言われています。飲み飽きない高い品質は、多くの人を魅了しています。
お酒の豆知識
宮崎県西都市下三財に月中神社という神社があります。月中地区は小高い台地になっており、昔の藩主がここから月見をした月の名所だったことにその名が由来しています。
そして、岩倉醸造所の「月の中」は、この地名から名付けたそうです。
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