シャトー・ラフィット・ロートシルト(Chateau Lafite Rothschild)
お酒の歴史
古くからポーイヤックには、ぶどう畑があったと考えられていました。17世紀、セギュール家によってぶどう畑が整備されたことにより、ワインの造り手としての評価が高まりました。ジャック・ド・セギュールが、1670年代から1680年代にかけて、本格的にワイン製造に着手しました。
18世紀には、最高級ワインの銘醸としての評価を高め、フランス国王から愛され「王のワイン」の称号を授かりました。跡取り息子に恵まれなかったことから、シャトーは分離することになりましたが、数人の所有者を経てもワインの製造は続けており、1855年に行われた格付けで「第一級の中の一級」との評価を公式に獲得しました。
19世紀から20世紀にかけて、戦争や恐慌という苦難もありましたが、シャトーの再生に尽力したことから、秀逸なヴィンテージワインが誕生し、品質の向上を成し遂げ、名声も回復しました。
お酒の特徴
200年の歴史があり、1855年の格付けで1級の筆頭になったシャトー。
メドック地区のポーイヤック村にあります。1868年に、パリのロートシルト家のジェイムス男爵がシャトーを購入して以来、現在に至るまで同家の所有となっています。味わいは繊細であり、きめ細やかな口当たりで、長く余韻を楽しむことができます。
ワインの発酵は、これまでオーク材製の木樽および冷温水循環装置完備のジャケット式ステンレス製タンクで行われてきましたが、2010年には、コンクリート製タンクを導入しました。ボルドーワインの頂点を極めるこのシャトーの年平均生産量は1万6000ケースです。
お酒の逸話
ルイ15世は、先代の王ルイ14世がこよなく愛した「ロマネ・コンティ」がお気に入りでしたが、ロマネ・コンティの畑が売りに出された時、争いに敗れて逃してしまいました。
ギュイエンヌの総督に任命されたリシュリュー元帥が、ルイ15世に謁見した際にシャトー・ラフィットのワインをすすめたところ、ルイ15世に絶賛され「王のワイン」と呼ばれることとなりました。
それからは、ルイ15世が認めたワインとしてあがめられ、ラフィットのワインを飲むことが貴族のステータスとなりました。ポンパドール夫人の晩餐会でも振る舞われ、後のバリー夫人も「王のワイン」以外は口にしませんでした。
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- シャトー・ラフィット・ロートシルトChateau Lafite Rothschild 各年代