八幡(はちまん) ろかせず
お酒の特徴
八幡ろかせずは、明治40年(1907)に高良八十八が創業した高良酒造の本格芋焼酎です。高良酒造は、鹿児島県の南九州市川辺町宮にあります。初代および二代目が、近くにある飯倉神社の宮司も務めてきたことから、「八幡」と命名されています。八幡ろかせずとは、同蔵元の八幡という商品の「文字通りにろ過してない」商品です。
また、同じシリーズに「古八幡(いにしえはちまん)」というプレミア焼酎もあります。八幡ろかせずは白麹を使用しているのに対し、「古八幡」は黒麹を使用し、5年以上熟成させた古酒のみで出荷されています。
4代目の高良武信氏による、手作り瓶仕込みによって造られています。新鮮さが命の芋を、毎日仕込む分だけ地元の農家から届けてもらって、一つ一つ丹念に確認しています。
明治時代から使ってきた60個の甕(かめ)で仕込み、高良酒造では代々昔ながらの製法を守ってきました。100年以上の歴史を持つ高良酒造ならではの味が凝縮されています。
お酒の味わい
アルコール濃度35度のほぼ原酒であり、ろ過を最小限におさえたことで、芋の風味をほとんど損なわずに深みのある味わいに仕上がっています。
季節によっては白く濁ることもあり、濃厚な感じがよくわかります。また、栓を開けてみると、芳醇な香りが立ちこめます。
口に含むと深みのある味わいの中に甘味が広がり、芋焼酎本来のふくよかな味わいに酔いしれることになります。お湯割にすると、さらに芋の香りが強くなり、コクが増してきます。ろ過をしないことで、芋本来の味わいを極限まで求めた本格芋焼酎です。