モートラック(MORTLACH)
お酒の特徴
1823年、スコットランドのシングルモルトの一大産地であるスペイサイドの中心地ダフタウンで、最初の認可蒸留所として設立されました。
創業者の情熱と独特な製法で、他にはない味わいを生み出しました。その中でも蒸留プロセスは、他社にはない複雑さで、蒸留プロセスを全て理解するには、経験を積んだ職人であっても半年以上はかかると言われています。
しかし、この複雑で特殊な蒸留プロセスは、評論家には「2.81回蒸留」と呼ばれ、モートラック独特の味わい出しているのです。コクがあり力強い豊かな味わいから、ウイスキー通には「ダフタウンの野獣」と称され、世界中にファンがいます。
お酒の歴史
1823年創業。ジェームズ・フィンドレーター、ドナルド・マッキントッシュおよびアレクサンダー・ゴードンが設立しました。ダフタウンにある7つのウイスキー蒸留所の第1号でした。1852年に蒸留所は実業家であるジョージ・コーウィーによってリニューアルされ、その後、息子のアレクサンダー・コーウィーと共に、芳醇なウイスキーを生み出す複雑な蒸留製法を確立しました。
1897年には、6基に蒸留器の数を増やし、ハイランド地方の蒸留所として最大規模になりました。1923年にはジョニーウォーカーに買収され、その二年後には、ディアジオ社傘下になりました。
お酒の豆知識
モートラックの発展に大きく貢献したコーウィー一族への敬意を表し、ヴィクトリア朝時代を思い起こさせる、壮大で力強さを感じさせるボトルを使用している商品もあります。
モートラックが米国進出した際にボトリングされたアルコール度数は43.4%であり、過去の偉人たちに敬意を表す特別仕様の製品もあり、現在では一般に良く知られている16年ものや、インディペンデントボトルのものがわずかにあるだけになっています。