ロングモーン(LONGMORN)
お酒の特徴
1894年創業のブランド。
ロングモーンとは、ゲール語で「聖人の場所」を意味しています。元々チャペルが会った場所に蒸留所が建てられたと言われており、それが語源となっています。
仕込み水にはミルビュイズの泉を使用しています。フルーティな味わいで麦芽のような風味があり、ラム酒のような華やかな香りで、食前酒に最適なモルトウイスキーです。
一般的にそれほど知れ渡っていないのですが、ブレンダーの間ではとても評価が高く、マッカランやグレンファークラスに並び、偉大なスペイサイドモルトとして多くの人に愛されています。
かつては、伝統的なフロアモルティングを行っていた珍しい蒸溜所だったのですが、現在はフロアモルティングを辞めてしまっています。
お酒の歴史
1894年、グレンロッシーの創業者として知られるジョン・ダフが、ジョージ・トムソン、チャールズ・シレスとともにロングモーン蒸留所を、教会があったされる敷地内に設立しました。 1970年代の初期に、ロングモーンは「グレンリベット蒸留器株式会社」を作る為にグレンリベットと合併しました。
1972年に生産能力を倍増し、1974年にもう一度行いました。それで蒸留器は4基から8基に増えました。
1977年にはシーグラム社に買収されています。しかし、現在もその名は残り、生産をやめない数少ない蒸留所の一つとなっています。蒸留所は、シーグラムの一部が、2001年にフランスのグループペルノ·リカールに買収され、現在はシーバス・ブラザーズの傘下となっています。
お酒の逸話
ロングモーン蒸留所は、ニッカウヰスキーの創業者である竹鶴政孝氏が、ウイスキー造りを学んだ蒸留所のひとつとして知られています。
何のつてもなく、その門を叩いた竹鶴政孝氏を快く受け入れてくれたモルトウイスキー蒸溜所でした。竹鶴政孝氏は、麦芽乾燥や誰もが嫌がる釜の中の掃除も率先して行い、ウイスキー作りに情熱を注いでいました。後に「その体験は大きかった」と振り返っています。