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シャトー・オー・ブリオンChateau Haut-Brion

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シャトー・オー・ブリオンChateau Haut-Brion

お酒の特徴

17世紀には、オー・ブリオンという畑の名前で販売されていて、最も早くボルドーでの評価が高かったワインです。1855年の格付けにおいては、メドック以外から第1級を獲得した唯一のシャトーです。ボルドー市街地の近くのペサックにある約43haの畑には、小石が多く、大きい物では直径12cmを越えるほどです。

シャトーの方針なのか、単にムラがあるのか定かではないのですが、ワインのスタイルは変化に富んでいます。1950年代から1960年代初めにかけては味わい豊かで、甘口であったが、1966年から1974年の間ではシンプルなスタイルの赤ワインに変わり、第1級シャトーにふさわしくない出来でした。

それでも、1979年以降は、ボルドー産の最高級ワインの一つとして認められています。現在は、支配人のジャン・デルマの方針で、赤ワインを高温で短期発酵し、長期熟成を経て、年間約1万5000ケースを製造しています。ヴィンテージワインにおいては、早熟であるが重量感があり、他の第1級シャトーのどのワインよりも飲み頃の期間が長いのが特徴です。また、シャトー・オー・ブリオンのヴィンテージの香りに勝るワインはありません。

お酒の味わい

ボルドーの赤ワインのなかで、一番力強く、洗練されています。甘い果実の風味が常に感じられ、非常に濃厚な味わいです。タンニンが多く含まれているので、しっかりとしていますが、口当たりは滑らかです。余韻が長く、複雑な味を楽しめます。

お酒の歴史

シャトー・オー・ブリオンの歴史は古く、500年以上前に遡ります。

全てのぶどう畑の中で最も古く、超一流のものの一つです。17世紀の終わり頃には、ヨーロッパ中にその名声が伝わっていました。1934年に、アメリカの銀行家であるクラレンス・ディロンによって購入され、畑の改善・修復など多額の設備投資を行い、現在も経営しています。

1961年に、有名なシャトーとしては初めてステンレスタンクを導入しています。そして、ワインの熟成には、100%の新樽を使い、設備投資には手を惜しむことはありません。1983年には、ライバルであった、ミッション・オー・ブリオンを買い取っています。

 

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