グレンエルギン(GLEN ELGIN)
お酒の特徴
ウイスキーブームの後期にあたる、1898年創業の伝統のあるウイスキーブランドです。有名な蒸留所建築家のチャールズ・ドイグ・オブ・エルギンによって建築されました。
当時スペイサイドでは、100近い蒸留所が建設されましたが、グレンエルギン同様、その多くはウイスキーブームの時のものでした。しかし、そのブームが長続きすることはなく、次第に業界全体の売れ行きが悪くなりました。
チャールズ・ドイグは、今後50年間はスペイサイドに新しい蒸留所が建設されないだろうと予想しており、実際は、更に後の60年後に、トーモア蒸留所が建設されました。
1936年に、スコティッシュ・モルト・ディスティラーズ社に買収されています。その数年後には、ホワイトホース蒸留所の原酒として使われるようになりました。1964年に、蒸留所は、新たに4基の蒸留器を増設し、元からあった2基と合わせて6基となり、生産能力を向上させました。
その規模は大きくなりましたが、今でも伝統を守っています。また、蒸留所は現在、ディアジオ社の傘下となっていますが、ホワイトホースのエンブレムはまだラベルに描かれています。
お酒の歴史
1898年創業の伝統のあるウイスキーブランドです。その蒸留所は、スペイサイドの丘陵の中心部に位置しており、現在でも創業時と変わらない雰囲気を保っています。グレンエルギン蒸留所は、比較的小さな蒸留所であり、アルコールの年間生産量は約180万リットルです。
仕込み水には、蒸留所の南東にあるミルビーズ湖(Millbuies Loch)の水を使用しています。また、1960年代まではフロアモルティングを行っていました。グレンエルギンは、なめらかな口当たりで、フルーティーな香りが特徴のウイスキーです。
蒸留所は現在、ディアジオ社の傘下となっています。
お酒の豆知識
フロアモルティングとは、まず水槽の中で2日間水に浸した大麦を、床に広げて4時間毎に撹拌し、約1週間かけて空気を入れ替えるようにして発芽させます。麦の発芽によって発生する熱を均等にする必要があり、それには高い技術が要求されます。現在、フロアモルティングを行っているところは、数える程しかなくなっています。
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- グレン エルギン 12年 / GLEN ELGIN 12years Old