シャトー・ディケム(Chateau d'Yquem)
お酒の歴史
数百年の歴史持つボルドーでも最も古いシャトーのひとつであるシャトー・ディケムは、ほとんどイングランド王家のもの言っても過言ではありません。実際に、中世ではイングランド王家のものでした。
しかし、1453には、シャルル7世によるフランスの支配下に置かれ、それ以来フランス人によって所有されてきました。
1593年、地元の貴族であるジャック・ソヴァージュは、ディケムの所有権を貸し与えられ、ルイ14世治世の1711年にソヴァージュ家はディケムの完全な所有者となりました。
18世紀には、もうすでに多くの愛好家によって高く評価され、確固たる地位を築いていました。
それから、フランス革命の困難を乗り越え、現在に至るまで研究を重ね、徹底的に品質を厳しく管理し、世界最高の極甘口白ワインを生み出す素晴らしいシャトーになりました。
お酒の特徴
数百年の歴史持つボルドーでも最も古いシャトーのひとつであり、極上の白ワインである貴腐ワインとして知られるシャトーです。
ソーテルヌの格付けにおいて、唯一のプルミエ・クリュ・シュペリュールにランクしています。世界中の愛好家を魅了するワインは、徹底した品質管理によって生み出されています。
6〜8週間かけて厳選された完全に熟したぶどうのみを収穫し原酒を作りますが、熟成工程で基準に満たない品質のワインは廃棄されてしまいます。
年間生産量は6万3千~7万本程度と言われています。最高峰のワインは、100年以上経っても、その品質は失われないと言われています。
お酒の豆知識
貴腐ワインとは、腐敗したように見える干しぶどう状態になった非常に糖度の高いぶどうを原料にして造られる極上の甘口ワインのことをいいます。
ボトリティス・シネレアと呼ばれる菌によってぶどうの糖度が高まり、香りが豊かになる現象を用いて製造しています。
また、シャトー・ディケムでは、1本のぶどうの樹からグラス1杯のワインしかつくれないと言われています。
高価買取強化
- シャトー・ディケム / Ch.D'yquem