キュラソー(Curacao)
お酒の特徴
リキュールに分類され、中性スピリッツやブランデーにオレンジの果皮を漬けて熟成させた甘い混成酒です。カリブ海のキュラソー島で造られたことでこの名がつきました。
キュラソーは大きく分けると、無色透明のホワイト・キュラソーと、橙色のオレンジ・キュラソーがあります。また、青色のブルー・キュラソー、緑色のグリーン・キュラソー、赤色のレッド・キュラソーなどの、ホワイト・キュラソーを合成着色料で着色した他の色のキュラソーもあります。着色されたものの多くはカクテルに使用されています。
その製造には、オレンジ果汁や果肉を原則として用いることはなく、果皮のみを使用しています。また、オレンジ・キュラソーの色は、基本的に樽熟成によるものですが、その他の材料によって着色される場合やカラメル色素などで調整される場合もあります。
リキュールの中でもキュラソーは銘柄の数が多く、代表的なものはホワイト・キュラソーのコアントロー、オレンジ・キュラソーのグラン・マルニエを挙げることが出来ます。その他のリキュール・メーカーも、それぞれキュラソーを販売しています。
お酒の歴史
17世紀後半、オランダ人が、南米ベネズエラ沖のオランダ領キュラソー島で採れるオレンジの果皮を原料にしてオランダ本国で作り、島の名を付けて販売したのが始まりです。
現在は世界各地のオレンジが原料となっています。
お酒の味わい
オレンジの果皮で風味を付けた、香りの強い甘いリキュール。
ただし、オレンジ・キュラソーは樽熟成による樽からの成分の溶出などがあるために、ホワイト・キュラソーとは味が異なる。