シャトー・オーゾンヌ(Ch.Ausone)
お酒の特徴
シャトー・オーゾンヌは、サンテミリオンワインの格付けで、最高位のプルミエ・グラン・クリュ・クラッセA(第一特別級A)を獲得しています。
ボルドー右岸地区にあるサンテミリオンのコートと称される高台にぶどう畑があり、この地方の土壌の特徴を活かしたワイン作りを行っています。オーゾンヌという名前は、紀元後320年〜395年頃まで、ここに屋敷を構えていたアウソニウスというローマの詩人に由来しています。
わずか7haしかないぶどう畑から産み出されるワインの生産量は非常に少なく、「見つけるのが最も困難なワイン」として知られていて、とてもレアなワインです。できるだけ良いワインを作るため、品質に関しては厳しく費用を惜しむことはありません。
完熟ぶどうを用い、タンクではなく小樽で発酵を行っています。厳選されたぶどうによって産み出されるワインは、非常に完成度が高く、世界中に多くの愛飲家が存在しています。
お酒の歴史
オーゾンヌの畑の歴史は古く、現存する最も古い資料によれば、1341年に遡ります。
レスコート家が1341年からぶどう畑を所有しており、1592年頃からオーゾンヌと呼ばれ出しました。そして、1606年には、樽を製造していたピエール・シャトネがぶどう畑の一部を借り受け、それからピエールとその息子は少しずつ畑を拡大していきます。1795年〜1810年の間に、シャトーは他のいくつかの所有者からぶどう畑を買い集めました。
現在のオーゾンヌのぶどう畑は、この時に買い集められたものが元となっています。その後、オーゾンヌはデュボワ・シャロン家およびヴォーティエ家が共同で所有し、その体制がしばらく続きました。しかし、1990年中頃に、ヴォーティエ家がシャロン家の持ち株を買い取ることで、ヴォーティエ家が単独のオーナーとなります。
そして現在のシャトーは、ヴォーティエ家が所有し、アラン・ヴォーティエが醸造責任者となっています。
お酒の味わい
まず口に含むと、カシスやダークチェリーなどの香りが感じられ、それから芳醇なトリュフのような香りが鼻に抜けます。
香り豊かで、凝縮したぶどうの味わいがあります。ボルドーの全てのワインの中で、最も個性的なワインです。