ほのかに甘くフルーティーな香りが漂い、コクがあってスパイシー、
微かにスモーキーなダルモアは、食後の休息の時間にゆったりと味わいたい。
コクのあるモルト・ウイスキーには葉巻がよく合う。ダルモアには、葉巻に合うよう、
12年と21年の熟成モルトを特別に合わせたシガー・モルトが発売されている。
またモルトファン垂涎の、50年以上眠っていたダルモアがある。
1920年~1930年代に仕込まれたモルト・ウイスキー、黒の陶器に大切に詰められた「ダルモア50」が、
わずかながら出回っているのだ。バナナ葉巻をくゆらせながら味わったら、最高の気分だろう。
なお各ラベルの上、ボトルの肩付近に立派な角の牡鹿の紋様が描かれているが、
ダルモア蒸留所のあるロス州は、昔から鹿撃ちで名が知れていた土地だ。
それが牡鹿デザインの由来になっているという。
蒸留所は、ロス州アルネス町郊外の、クロマティー湾を見下ろす絶景の地に建っている。