ローマを州都とするラッィオ県ヴィテルボ郡の
モンテフィアスコーネ産白ワイン
ESTはラテン語で物の存在を示すという意味。この奇妙な名称については
いろいろな言い伝えがあり、そのうちもっとも信憑性が高いのが
南ドイツのある僧正が法王に拝謁するためにローマへ旅に出た
彼は美味しいワインのある宿を見つけるために従者の一人を
先に行かし行く先々の宿のワインをきき酒させもしおいしいワインが
あったときにはその宿の扉にESTという目印をつけるように命じた
従者はローマの北北東の町モンテフィアスコーネにやってきて
そこのワインがあまりにもすばらしく感激してEST印ひとつでは
もの足りずEST!EST!EST!と3つ書いてしまったのが
酒名の始まりという。ボルセーナ湖周辺の火山灰土壌で
栽培されたトレッビアーノトスカーノとマルヴァージアビアンカトスカーナという
品種の葡萄から作られた明るい麦藁色の白ワインで、辛口と中甘口の2タイプが
ある。最低アルコール濃度は11%、総酸度5-7%、収穫年度の表示はその年に
収穫された葡萄が100%に限る。