ルイ・ロデレール(Louis Roederer)
お酒の歴史
1776年にデュボア・ペール・エ・フィスという名前で設立され、その後、そのメゾンをニコラ・シュレッダーが購入します。1827年にニコラ・シュレッダーの甥であるルイ・ロデレールが共同経営者となり、1833年には、ルイ・ロデレールが事業を引き継ぎ、自らの名前を会社名とします。
彼は、海外市場をターゲットに事業を拡大しました。ロシアを含む多くの国にシャンパンを提供するようになり、ロシア皇帝ニコライ2世の公式ワインのサプライヤーとして指名されるようになりました。その後、ロシア革命と米国の禁酒法の影響で、財政難に陥りますが、なんとか困難を乗り越えます。
それから、カミーユ・オルリー・ロデレールが所有者となり1975年まで経営者を務めます1975年からは、カミーユの孫であるジャン・クロード・ルゾーが社長に就任し、大胆な手法によりビジネスを拡大し、更にブランドを成長させました。2006年からは、 ジャン・クロード・ルゾーの息子のフレデリック・ルゾーが社長を務めています。
お酒の特徴
1776年創業のシャンパンブランドです。最高級シャンパンで有名なクリスタルを販売しています
1819年以来、一族による家族経営を守り続けている数少ないシャンパーニュ・メゾンです。ルイ・ロデレールは、214haの広大なぶどう畑を所有しており、シャンパーニュ地方のモンターニュ・ド・ランス、コート・デ・ブラン、ヴァレ・ド・ラ・マルヌの3地区から厳選された優良なぶどうを収穫し、生産しているシャンパンの約7割をまかなっています。
また、ルイ・ロデレールは、世界各地の有名シャトーを傘下しています：カリフォルニアのロデレール・エステート、シャンパーニュのドゥーツ、ポルトガルのラモス・ピント、プロヴァンスのドメーヌ・オット、ボルドーのシャトー・ド・ペズなどが挙げられます。
お酒の豆知識
ルイ・ロデレールには約150樽のリザーブワインが保管されています。ちなみに、リザーブワインとはノン・ヴィンテージものに混ぜるブレンド用のワインであり、味わいに複雑さや深みを出すには欠かせないものとなっています。また、ルイ・ロデレールはリキュールワインを長期熟成させている唯一のメゾンでもあります。
