レミーマルタンルイ13世Remy Martin Louis XIII
お酒の特徴
レミーマルタンと言えば、カミュやヘネシーと肩を並べる有名ブランドです。
1724年創業で、コニャックの神髄と言っても過言ではなく、世界的に広く親しまれています。ケンタウロスのシンボルマークで、全世界でよく知られているレミーマルタンは、確かな品質によってたくさんの愛好家から支えられてきました。その高い品質は、VSOPやXOに代表される商品に継承されています。コニャックと言えば、レミーマルタンと言えるブランドです。
レミーマルタンは、19世紀後半に格付けされた最良地区である２つの地区、「グランド・シャンパーニュ」と「プティット・シャンパーニュ」の畑から採れたぶどうでのみ造られるブランデーです。
20世紀後半には、ぶどう農家や蒸留元とパートナーシップを結び、それから、よく知られたフロスト加工のVSOPボトルを発売し世界的ベストセラーとなり、1981年には高級酒の代名詞であるＸＯエクセレンスを全世界に発表しました。
現在もパートナーシップを強化するなどして、惜しむことなく事業拡大しています。
お酒の歴史
莫大な財産を義父から引き継いだレミーは、所有地を拡大しようとする野心と多大な起業家精神から、1724年にレミーマルタン社を創業しました。
4代目の経営者であるエミール・レミー・マルタンは、コニャックの樽売りだけではなく、当時まだ珍しかった瓶詰め販売も始めました。そして、グランド・シャンパーニュの畑から生まれる最高のコニャックを美しい容器に入れて発表したのが「ルイ13世」です。これは、後世にも残る一世一代とも言えるほどの大きな仕事となりました。
1830年には、グランド・シャンパーニュ産ぶどう100％のコニャックを発表しました。
1910年頃から積極的に国際取引を行い、1937年に米国へ、1968年に香港へ進出し、レミーマルタン社は国際的なブランドへと成長してきました。
お酒の逸話
レミーマルタン社には、他のところとは違うということを示す、数々のエピソードが残っています。ここでその1つを紹介したいと思います。1738年、全国的にフランスで食糧不足となり、フランス全土にわたって穀物の供給が不足してしまいました。その時の国王ルイ15世は、次々とぶどう畑を制限して穀物用の畑へと転作させていました。しかし、レミーマルタン社ただ一社だけは、転作の命令が下ることなく、逆にぶどう畑を拡大することを許されました。それは、レミーマルタン社保有の畑から採れるぶどうの品質が素晴らしく、また、その酒の出来栄えも非常に良いことを認識していたからに他なりません。
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