グレンゴイン(Glengoyne)
お酒の特徴
1833年創業のウイスキーブランドです。
グレンゴイン蒸留所のノウハウは、現在まで代々受け継がれています。何かに記録して残しているわけではなく、その技術を体にしみ込ませて継承しています。その方法は、昔から変わっていません。グレンゴイン蒸留所は、スコットランドの最も時間をかけて蒸留しています。
また、最初の1滴のための最高級のオーク樽の準備に6年もの時間を費やしています。通常は、大麦を発芽させた後、香り付けのためにピートからの煙を用いて乾燥させますが、グレンゴイン蒸留所は異なっており、暖かい空気を用いて大麦を乾燥させています。
そして、そうした大麦のみを原料として用い、独特の味わいを産み出しています。丁寧に時間をかけて製造したスコッチウイスキーは、世界中の多くの愛飲家を魅了し続けています。
お酒の歴史
1833年創業のグレンゴイン蒸留所は、200年近くに渡って、非常に優れたシングルモルトスコッチウイスキーを生産しています。グレンゴイン蒸留所があるハイランドの南部に、19世紀初めには、少なくとも18のウイスキー蒸留所があり、そのほとんどが違法のものでした。
グレンゴイン蒸留所の周りの丘や峡谷は、違法のウイスキー製造に適していました。創業当時、グレンゴイン蒸留所は、合法的に高品質のウイスキーを製造する数少ない蒸留所の一つだったと言われています。
お酒のエピソード
ピートとは、スコットランド北部の原野に多く生えている、ツツジ科の植物であるヒースやその他水生植物などが、炭化した泥炭（炭化のあまりすすんでいない石炭）のことです。冷しい気候や湿地などの条件が揃わないとできないと言われており、千年に15cmほどしか堆積しませんが、スコットランドには豊富にあります。
特にアイラ島はピートの宝庫と言われています。ピートは、モルトウイスキーの香り付けに、非常に重要な役割を果たしています。ピートを焚き、その煙で麦芽を乾燥させることで、ウイスキーに独特の香りを付けています。
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