軽井沢 KARUIZAWA

避暑地・軽井沢でゆったりと熟成が進む!

フローラルな香りと、しっかり熟成した豊かな味わいを持つ、贅沢なモルト・ウイスキーだ。

メルシャンの前身・大黒葡萄酒がウイスキーづくりを始めたのは、1952年。

当初は塩尻で行なわれていたが、更に良い環境を求めて白羽の矢を立てたのが、

同社の持つ軽井沢農場だった。ここではワインづくりが行なわれていたのだが、

浅間山からの雪解け水や冷涼な気候、樽に適度な湿度を与える霧など、

ウイスキーづくりに最適な自然環境だったのだ。更に木造の貯蔵庫をツタが覆う。

このツタが、夏の強い太陽光を和らげ、極端な温度変化を防いでくれる。

スコットランドにそっくりと言われるこの地で本格的なウイスキーづくりが始まり、

1976年に100パーセントモルト・ウイスキー「ストレート・モルト・オーシャン軽井沢」を発売した。

それが軽井沢シリーズの始まりである。通常、蒸留所の名がつくウイスキーはシングル・モルトだが、

「軽井沢12年」はヴァッテッド・モルトだ。ただ軽井沢シリーズにはシングル・モルトもある。

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余市 YOICHI

“日本のウイスキーの父”、2014年NHK連続テレビ小説「マッサン」主人公のモデルにもなった竹鶴政孝。

スコッチを目指したこだわりの味わい!

重厚でコクのある味わいは、本場スコットランドのシングル・モルトに決してヒケを取らない高い品質だ。

余市は、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏の情熱の賜物として作り上げた、

北海道余市の蒸留所から生まれる。

竹鶴氏は、ウイスキーに魅せられてスコットランドに留学、製法を学んで帰国すると、

寿屋(後のサントリー)に入り、山崎蒸留所の設計と総指揮をとり、国産ウイスキーづくりの基礎を作った。

しかし自分が追い求めるウイスキーづくりを実現させるために独立、北海道の余市に蒸留所を設立した。

竹鶴氏の情熱は、スコッチ・ウイスキーに負けない本物のウイスキーをつくり上げることだった。

あくまで質にこだわったため、戦後は他社より高い値段となり、なかなか売れない時期もあったが、

頑固に質にこだわり続けたという。高度成長期になると、そのこだわりが認められるようになり、

ニッカはサントリーと肩を並べるまでに成長したのだ。

余市は、ニッカ創業者の情熱と夢が詰まった、極上のシングル・モルト・ウイスキーなのである。

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山崎 YAMAZAKI

香り高く伸びやかな日本を代表するモルト!

木樽の香りと程よいスモーキーな香り、ほのかに甘い丸みのある味わいが心地よいシングル・モルト・ウイスキーだ。

山崎はアイラ・モルトに通じる香り高いウイスキーなので、呑み慣れない人は、少し水を加えたほうがおいしく呑めるかも。

1923年(大正12年)、サントリーの前身、寿屋の創始者・鳥居信治郎氏は、本格的なウイスキーづくりに情熱を傾け、

蒸留所に適した土地を求めて、全国各地を探し回った。その結果、京都の南西にある山崎の地に蒸留所を設立した。

山崎は、千利休が茶室を構えたことでも知られており、水質が良かったのだ。

この山崎蒸留所で作られたモルトを原酒として、国産初のウイスキー「白札」が生まれた。

国産ウイスキー発祥の地、山崎蒸留所の竣工60年を記念し、モルト・ウイスキーとして登場したのが「山崎12年」だ。

12年以上の秘蔵モルト樽の中から厳選して瓶詰めしたものだけに、味わいは世界でも高い評価を得ている。

日本のウイスキーの歴史に思いを馳せながら、杯を傾けたい!

響 HIBIKI

世界を舞台にする国産ウイスキーの最高峰!

グラスから少し口に注ぐと、しっかりとしたボディが舌に心地よく、香り高く、

しかも軽やかな華やかさが口中に広がる。

コクと深みのある、実に味わい深いブレンデッド・ウイスキーだ。

響は、1989年サントリーが創業90周年を記念して、誇りと自信を持って世に送り出した高級ブランド。

山崎蒸留所の原酒を中心に、30数種類ものモルト・ウイスキーを選び、

複数のグレーン・ウイスキーとブレンドしている。モルトもグレーンも17年以上の熟成品だ。

貯蔵庫に眠る原酒は毎年ブレンダーによってテイスティングされるが、

その時に「これは良い」と思われるものが、響用に大切に育てられるという。

厳選された原酒だけがブレンドされることで、響の重厚な味わいが醸し出されているのだ。

山崎蒸留所の22年ものを中心にブレンドした「響21年」、

さらには30年熟成以上のものをブレンドした「響30年」と、超高級品もそろっている。

これらは、大正時代から開拓されてきた、国産ウイスキーの歴史の結晶と言える。

真の男が呑むアメリカン

アメリカのウイスキーといえば,、皆さんもご存知のバーボン。

バーボンは、アメリカに移住してきたスコットランドやアイルランドの人たちが、現地で手軽に手に入るトウモロコシやライ麦を使って蒸留酒を作ったことが始まりとされています。

バーボンの語源はフランスのブルボン王朝に由来いたします。

独立戦争の時にアメリカに味方した功績をたたえ、ブルボンを英語読みしたバーボン郡をケンタッキー州につくり、その地でウイスキーづくりが盛んだったせいかいつのまにかバーボンがウイスキーの名称になったみたいです。昔はこうやって言葉がつくられていったんですね。現代ではへんな造語みたいな言葉ばかりで根ずく名称というものがありません。

今日はバーボンで乾杯!

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ザ・グレンリヴェット THE GLENLIVET

「スコッチの父」はシャープな切れ味を持つ!

ザ・グレンリヴェットは珍しく硬水(通常は軟水)が使われており、

シャープな切れ味とフルーツや花のような香りを持つ。

スコッチの歴史は、密造の歴史でもあります。

18世紀初頭に、スコットランドがイングランドに統合されて以降、

ウイスキーにとんでもない重税が掛けられるようになり、スコットランドの人々は、

長い間山奥の深い谷間でこっそりとウイスキーを造っていた。

イングランドがあまりの密造の多さに音を上げて、課税緩和策をとったのが1823年の事。

これにより、ウイスキーの密造時代はようやく終わりを告げた。

翌年、初の政府公認蒸留所として認可されたのが、このグレンリヴェットである。

密造酒仲間からは裏切り者扱いされたが、このモルト・ウイスキーは大人気を博し、

次々に同じ名前のウイスキーが現れる始末。たまりかねて訴訟を起こしたほどだ。

それ以来、名前の上に「ザ」をつけ、これぞ本物のグレンリヴェットであることを誇っている。

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フォア・ローゼズ FOUR ROSES

『棘の無いバラ』はとろりとまろやか

ラベル中央に描かれた4輪の深紅のバラ。その華やかなボトルの印象と同じように、

口の中に花が咲くようにまろやかな味わいだ。

癖のない軽いタッチの風味は、『棘の無いバラ』とも表現されている。

ブランド名については、こんな話がある。

1865年にジョージア州アトランタに蒸留所を造ったポール・ジョーンズ。

彼が南部の美女にプロポーズすると、

その令嬢は「お受けするときは、胸にバラのコサージュを付けて参ります」と答えた。

そして約束の日に、彼女は深紅のバラのコサージュを付けて現れて、2人は結ばれたという。

このほかにも諸説あり、真実は不明だが、フォア・ローゼズのパーティーでは

出席者が皆バラのコサージュを胸につけるというから、

バラのトレード・マークが、いかに大きな意味を持つかがわかる。

フォア・ローゼズ社は、禁酒法時代は薬用酒づくりの許可を得て生き延びたが、

その後カナダに本社があるシーグラム社に買収された。

現在はケンタッキー州ローレンスバーグにある蒸留所で生産され、

棘の無いバラは日本をはじめ世界中で愛されている。

 

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ワイルド・ターキー WILD TURKEY

雄大でリッチな味わい!喉から体中へと、しみ入っていくような、ふくよかな風味。

重くしっかりとしたボディでありながら、甘みのある豊かな味わい。

流石に”キング・オブ・バーボン”と呼ばれるのに相応しい。

このリッチな味を生み出すワイルド・ターキーの蒸留所では、

ステンレスの発酵樽が主流の昨今、今だ糸杉で造られた樽を使っている。

8年物はアルコール50.5度になるよう、慎重に加水される。

この度数は、昔から決められているのだ。ワイルド・ターキー=野生の七面鳥という

ブランド名になった事には、次のような伝説がある。

ある時蒸留所に七面鳥狩りの男が現れて、ウイスキーをボトルに詰めてもらって

狩猟仲間に振舞った。それが好評だったため、七面鳥狩りシーズンには必ず

ウイスキーの注文が来るようになった。そこで名称をワイルド・ターキーにしたのだという。

ラベルに大きく描かれている七面鳥、かつては飛んでいる姿がトレードマークだったが、

1994年から横向きの絵に変わっている。

ラガヴーリン LAGAVULIN

優美なまろみがスモーキーさを包み込む。アイラ・モルトのみならず、

全モルト・ウイスキーの中でも傑作中の傑作と絶賛されているのが、このラガヴーリンだ。

まろやかな舌触り、シェリーのような甘さがほのかに漂う香りなどから、

エレガントな風味と言われる事がある。しかし淑女のエレガントさと違い、

男性的なパワーがあふれる優美さなのだ。そのパワーは、強烈なスモーキーさにある。

アイラ・モルト独特の、潮の香りやピート香も強く、人によっては「ちょっと...」と

抵抗感があるかもしれない。しかし印象深いこの味が、多くの人を虜にしてしまうのだ。

ラガヴーリン蒸留所の入り口には、ホワイトホースの大きな看板が立っている。

なぜならこのモルトは、お馴染みのブレンデッド・ウイスキー、

ホワイトホースの核となる原酒だからだ。

ホワイトホースを飲むときに、ラガヴーリンの風味を探してみるのも一興かも。

なお、かつては12年物も出回っていたが、現在は16年物が主流。

より一層まろやかな味に、蒸留所のこだわりがあるのだろう。

ホワイトホース WHITE HORSE

癖のあるキーモルトを生かした味わい

個性の強いアイラ・モルトを中核にした、珍しいブレンデッド。アイラ独特のピート香や

スモーキーさは残っているのに、口あたりが柔らかく、喉ごしも滑らかだ。

味わいの秘訣は、結婚相手として慎重に選ばれたクレイゲラヒなどのスペイサイド・モルト。

アイラ独特の風味に、スペイサイド・モルトの蜜のような風味が、

絶妙のバランスで結びついて、バランスのよいウイスキーを作り出しているのだ。

ブランド名の由来は、エジンバラにあった「ホワイトホース・セラー」という古い酒亭兼宿屋。

スコットランド独立軍の常宿だったこともあり、自由と希望のシンボルになっていた。

創業者のピーター・マッキーが、酒亭名と看板をそのまま拝借したのだという。

ところで、今でこそウイスキーの栓はスクリュー式が当たり前だが、かつてはワインのような

コルク栓だった。スクリューキャップを発明したのはホワイトホース社。

おかげで飲みかけのボトルの保存が楽になったせいか、この栓を導入してから、

同社の売り上げが倍増したという。