伝統的な製法で豊かな芳香を守る。
ウイスキー発祥の地はどこかと尋ねたら、多くの人がスコットランドと答えるかもしれない。
しかし正解はアイルランドだ。12世紀にはすでに穀物から蒸留された酒が飲まれていたと言われ、
それが移民と一緒にスコットランドに伝わっていったと言われる。
本家本元のアイルランドには、独立戦争などの影響もあり、現在はたった3箇所しか蒸留所がない。
しかしそれぞれ伝統を守り、スコッチとはまた別の個性の、美味なウイスキーを造り続けている。
アイリッシュ・ウイスキーの特徴は、蒸留を3回行なう事。
それによって平均85度という高いアルコール濃度になる。ストレート・アイリッシュ・ウイスキーという。
このストレートをそのまま商品化することもあるが、多くはグレーン・ウイスキーをブレンドする。
一般にアイリッシュ・ウイスキーという場合は、これを指す。
全般に、スコッチ・ウイスキーよりライトで、他国のウイスキーにない、独特の深みと影があるアイリッシュ。
同胞であるギネスビールとともに、ウイスキーの故郷の味を堪能してみたいものです。