『棘の無いバラ』はとろりとまろやか
ラベル中央に描かれた4輪の深紅のバラ。その華やかなボトルの印象と同じように、
口の中に花が咲くようにまろやかな味わいだ。
癖のない軽いタッチの風味は、『棘の無いバラ』とも表現されている。
ブランド名については、こんな話がある。
1865年にジョージア州アトランタに蒸留所を造ったポール・ジョーンズ。
彼が南部の美女にプロポーズすると、
その令嬢は「お受けするときは、胸にバラのコサージュを付けて参ります」と答えた。
そして約束の日に、彼女は深紅のバラのコサージュを付けて現れて、2人は結ばれたという。
このほかにも諸説あり、真実は不明だが、フォア・ローゼズのパーティーでは
出席者が皆バラのコサージュを胸につけるというから、
バラのトレード・マークが、いかに大きな意味を持つかがわかる。
フォア・ローゼズ社は、禁酒法時代は薬用酒づくりの許可を得て生き延びたが、
その後カナダに本社があるシーグラム社に買収された。
現在はケンタッキー州ローレンスバーグにある蒸留所で生産され、
棘の無いバラは日本をはじめ世界中で愛されている。