いい酒はストレートがうまい!
アベラワーは、国際ワイン&スピリッツ大会で何度も金賞を受賞しており、
スペイサイド・モルトの逸品として、つとに名高い。
グラスを口元に近づけると、芳醇なラム酒のような快いエッセンスがたちのぼってくる。
ほのかに甘い、やさしい口あたりは、夜の和みの時間にぴったりだ。
水で割ってもいいが、アベラワーの芳醇さ、スムースな飲み口を味わうには、
ストレートで楽しむのがベスト。この名品をつくっているのは、スペイサイドの中心部、
ラワー川に沿って建つヴィクトリア調の美しい建物、アベラワー・グレンリヴェット蒸留所だ。
創業は1826年だが、正式なラベルなどには、火災後に再建された1879年が記載されている。
創業年が、ふたつあるわけだ。1974年、フランスの会社に買収されて、
近代的な施設が加えられた。この蒸留所では、スコットランド産の大麦だけを使用し、
通常は木製である樽の栓をコルクにしている。この方が不純物が蒸発しやすいためだという。
丹誠込めて作られているだけに、深い味わいに仕上がっている。