ボルドーのソーテルヌ地区の土台を支えているほどの重要な葡萄品種の名。
ボルドー市の南南東約30Km程のところにあるグラーヴ地区のラ・ブレードのブドウ畑を領有していたスゴンダ男爵家に、長男として生まれたフランスの有名な啓蒙思想家モンテスキューですら、セミヨンの名を知っていたが、さして重要なものとは思っていなかったようである。かなりの昔から知られていた品種であるが、広く栽培されるようになったのは比較的最近の話である。
セミヨンには、大セミヨンと、小セミヨンという2つの品種があるソーテルヌ地区は別として、ジロンド地方では小セミヨンの方が大セミヨンよりはるかに多く栽培されていたが、1900年代に入ってからは小セミヨンに代わって大セミヨンが栽培されるようになった。