フランス南西部ジロンド県の県都、ローマ時代アキタニア属州の首都としてひらけ
4世紀頃その周辺で葡萄が栽培され、ワインが作られていた
作家サルヴィアンは葡萄が育ち果物がいっぱいのアキテーヌとたたえている。
今もサン・テミリオンのシャトーにその名をとどめている。
4世紀の詩人オーゾーヌは友人に青春を蘇らしてくれるワインを求めて
と書き送っている。それが恋人のようなワインであったのだろうか
フランス人はボルドーのワインをエル(彼女)と表現しブルゴーニュのリュイ(彼)に
対比させている。アキテーヌの公女がヘンリー2世と結婚し1154年から1453年までイギリスの支配下にあったボルドーは王の保護のもと
ワインの輸出を中心に発展していった。酒商のことを英語でシッパーというのも
その頃の名残りだろう。当時フランス国外でもてはやされジロンドのなを高めたのがクラレットでそれはよく熟した赤ワイン用のぶどうをごく短時間発酵させて搾ったものであった。
現在のボルドークレーレはこれを再現したものでジロンド川の右岸で作られている。
このすぐ飲める軽い淡色の赤ワイン(rose)は若者の間に人気がある。
ボルドーの原産地統制名称ワインは、地方名、地区名、自治体名のいづれか1つを
ラベルにうたっている。