スコットランドの周囲に点々と浮かぶ島々で作られているのが、アイルランズモルト。
かつてバイキングが支配していたという島で生まれるハイランドパークは、厳しい自然に磨き抜かれた風味をもつ。
ウイスキー評論家マイケル・ジャクソンは、全モルトウイスキー中、もっともオールラウンダーで秀逸な食前酒と絶賛する。
というのも、古典的なモルト・ウイスキーのもつあらゆる要素が、ハイランドパークに詰まっているからだ。
たとえば、麦芽の風味、ヘザーの香り、スモークの香り、まろやかさ、豊かなフレーバー。
これが凝縮した、じつにマルチな味なのだ。
麦芽をコンクリートの床に広げて発芽を促す工程を、フロアモルティングという。
その時に使う蒸留所独自のピートが、ハイランドパーク独特の個性を作り上げていると言われている。
ハイランドパーク蒸留所は、70あまりの島々からなるオークニー諸島の中心、メインランド島にある。
北緯59度という位置は、蒸留所としては世界最北になる。
ハイランドパーク12年
このブランドのスタンダード品。食前酒として人気がある。