フランス北西部のノルマンディ地方カルヴァドス県を中心とし
それに隣接するマンシュ県、オルヌ県、ウール県にわたる地域で
収穫されたりんごを原料として造った蒸留酒をいう。
カルヴァドスの原産地統制名称には次の2つがある
カルヴァドス県のペイドージュ地区産のもので
コニャックと同じシャラント型アランビックという単式蒸留機で
2回蒸留し白樫の樽で熟成させて造ったものをいう。
なお2回蒸留とはまずりんご果汁の発酵液をアランビックで蒸留し
アルコール濃度27-28%の粗留液をとり
これを再度蒸留してアルコール濃度76%~78%の原酒をうる
蒸留法である。ペイドージュ地区以外の前記の地区内でシャラント型
アランビックによる2回蒸留またはアルマニャック型連続蒸留機に
よる1回蒸留によって作られたものをカルヴァドスと呼ぶ
カルヴァドスにはアルコール濃度40-45%高級品には
50%以上のものもある。
ドイツ生まれの作家レマルクによって日本でその名前が知られるように
なった。製品のラベルに見られる★★★又は梨印3つの表示は熟成2年を超えたもの
同様にヴュー、レゼルブは3年を超えたものVOは4年を超えたもの
VSOPは5年を超えたもの表示。
またAOCのカルヴァドスは熟成1年未満は出荷しないようにしている