現在のような琥珀色のウイスキーになったのは18世紀のはじめ。ウイスキーの関税が一気に引き上げられ、密造者が続出。税吏の目を逃れる為、シェリー空樽に隠して貯蔵し、熟成させるという方法を発見。これが幸いしたのか、透明の液体が琥珀色のおいしい酒にその姿をかえていった。
アベラワーについて
スペイ川沿いのアベラワーの村で、1826年に操業をスタート。現在、フランスのペルノ・リカール社傘下。10年はスタンダード品だが、ラムレーズンやバニラエッセンスのような濃厚な風味があり、スペイサイド・モルトの佳品として評価も高い。
国際ワイン&スピリッツ大会で、6度の金賞受賞に輝く実力派。15年はさらに熟成感を高めた製品で、シェリー樽熟成由来の豊かなコクと香りが楽しめる。左端は蒸留年を表示したヴィンテージ品で、さわやかでスムーズな口当たりが特徴。
ブレンデッド・スコッチのクラン・キャンベルやハウス・オブ・ローズの重要な原酒で、それらと飲み比べてみるのも楽しい。
ワインの辛口と甘口
ワインは、ぶどうに含まれる糖分が酵母の働きでアルコールに変えられて出来る酒。したがって糖分がすべてアルコールに変われば辛口タイプ。発酵を途中で止めれば甘口タイプ。
例えば、貴腐ぶどうのように糖度が非常に高い場合、酵母の活動が限界になり、糖分が残る甘口ワインになる。
ぶどうの品種や地域、造り方などの違いにより甘口、辛口のレベルがある。ワイン・ボトルの裏ばりに説明が多く、参考になる。
五大ウイスキーについて
ウイスキーはいろいろな国でつくられているが、主産地は5つである。これが”世界5大ウイスキー”と呼ばれています。年代別に並べると、”アイリッシュ” ”スコッチ” ”アメリカン” ”カナディアン” ”ジャパニーズ”
風味の点でもっとも強い個性を出しているのがスコッチとバーボンで、アイリッシュとジャパニーズはマイルド。カナディアンはこの中ではもっともライト・タイプである。
リキュールの魅力
リキュールの種類は非常に多く、ひとつの果実でも種子、果肉、果皮などの部位によって
風味が異なる。しかも、ベースとなるスピリッツもいろいろあるため、さらにバリエーションが広がることになる。
リキュールの魅力は、甘さや香りのバラエティだが、その色の美しさから「液体の宝石」とも称され、カクテル作りには欠かせない存在となっている。現在、日本で販売されているリキュールは、輸入品含めて500種類以上。
いずれも個性的で、無限ともいえるほどおいしさの広がりを見せてくれる。
ウイスキーの始まりはスコットランド
1172年、イギリスのヘンリー2世がアイルランドに遠征した際、土地の人々が大麦を発酵させた酒を飲んでいた、とのこと。公の文章としては、1494年、スコットランドで、”アクアヴィテ(ウイスキーのこと)をつくらしむ”との記述あり、どうやらこちらがウイスキーの起源のようだ。
生命の水、ウイスキー。ウイスキーの起源は中世にまでさかのぼる。12~13世紀ごろ原始的な蒸留がおこわら、14世紀にはある程度の蒸留技術が生まれていたといわれる。
麦芽を原料にした蒸留酒が現れるのは15世紀末。ウイスキーは、最初ケルト語でウスケ・ボー「生命の水」と呼ばれ、それが変化してウイスキーと言われるようになったと考えらている。
世界各地のおいしいブランデー
ブランデーといえば、フランスだが、実は世界中で造られていることをご存じだろうが。
葡萄の搾りかすで造ったブランデーがある。フランスでは、これをオー・ド・ヴィー・マール(略してマール)と呼び、イタリアでは、グラッパの名で知られている。フランスにはリンゴを原料にしたブランデーもあり、その地方名をとってカルバトスと呼ばれる。フランス以外のヨーロッパ諸国、ロシア、アメリカなどでもブランデーは造られている。
ペルーやチリにはビスコと呼ばれるブランデーがある。ぶどう、りんご以外にさくらんぼ、プラム、西洋梨などを使うブランデーもある。
ワインでの保存法 飲む適温
ワインは、光や熱、振動や乾燥に弱い。家庭で保存する場合は、そのような場所は避けて保存したい。
出来れば、涼しい部屋で、光が直接当たらない棚などがあれば理想的。
また、コルクが乾燥しすぎないよう寝かせて置くことも忘れずに。もしゆとりがあれば、
ワイン専用の保冷庫(ワイン・カーブと呼ぶ)があり、それを利用する方法もある。
ワインをおいしく味わう適温は、厳密にいうとワインのタイプによって細かく区分される。
白ワインは冷やして、といわれるがあまり冷やしすぎても香りが引き立ってこない。
赤ワインは、室温、というが、ヨーロッパとは、条件も違い、日本で飲む場合、ちょっと冷やし、温度の変化による味の変化を楽しむのもよい。
白ワインは5~18度。赤ワインは、8~20度。という目安で、あとはワインの種類、あなたの好みで適温を決めたい
ウイスキーといえばスコッチ
ウイスキーの代名詞ともいえるスコッチ・ウイスキーは、スコットランドで蒸留されたウイスキーのこと。スコットランド内での蒸留や、スコットランド内での3年以上樽熟成などがスコッチ・ウイスキーと名のれる法的条件になっている。
スコッチの銘柄はじつに多彩だが、大きくは、大麦麦芽だけを原料とするモルト・ウイスキーと、トウモロコシなどの穀物を原料とするグレーン・ウイスキーに分けられる。このふたつは、原料だけでなく、蒸留法も異なっている。
数十種の蒸留所でつくられたモルト・ウイスキー数種のグレーンウイスキーを混合したものが、ブレンデッド・ウイスキー。カティサーク、ジョニー・ウォーカー、オールド・パーなど、一般に広く知られている銘柄の多くは、ブレンデット・ウイスキーなのだ。
リンゴもキウイもワインになる
ワインになる果実は、ぶどうだけではありません。ただ、ぶどうは発酵をはじめから持っていて、とてもお酒になりやすい果実なのです。ですから、ぶどう以外の果実でも、酵母を加えることのよってのワインをつくることができるのです。
リンゴからも、もちろんワインをつくることができます。シールドと呼ばれているものがリンゴのワインです。シールドの本場は北ヨーロッパです。シールドというのはフランス語で、英語ではサイダー、といいます。
フランスでは、北部ノルマンディー地方で栽培されているリンゴから「シールド」をつくっています。ここでつくられる「シールド」は、イギリスの「サイダー」よりはコクと個性の強い風味を持っていて、とても親しまれています。
珍しい物では、キウイのワインがあります。ニュージーランド特産のキウイでつくられるワインで、柔らかい口当たりと爽やかさが特徴です。ビタミンCがたっぷりと含まれていて、ヘルシーなワインでもあります。ワインになるキウイは、とくに優れたヘイワード種が使われています。