ウイスキーといえばスコッチ

ウイスキーの代名詞ともいえるスコッチ・ウイスキーは、スコットランドで蒸留されたウイスキーのこと。スコットランド内での蒸留や、スコットランド内での3年以上樽熟成などがスコッチ・ウイスキーと名のれる法的条件になっている。

スコッチの銘柄はじつに多彩だが、大きくは、大麦麦芽だけを原料とするモルト・ウイスキーと、トウモロコシなどの穀物を原料とするグレーン・ウイスキーに分けられる。このふたつは、原料だけでなく、蒸留法も異なっている。

数十種の蒸留所でつくられたモルト・ウイスキー数種のグレーンウイスキーを混合したものが、ブレンデッド・ウイスキー。カティサーク、ジョニー・ウォーカー、オールド・パーなど、一般に広く知られている銘柄の多くは、ブレンデット・ウイスキーなのだ。

タリスカー TALISKER

ハードボイルドが似合う男の酒!

深い感銘、深い悲しみ、深い感動など、心が大きく揺れた夜、

それを人に見せることなく、一人静かに酒を含む。。

そんなハードボイルドタッチなひと時に、味わいたいのが、このモルト・ウイスキーだ。

一口飲むと、まるで火が付いたように熱いものが口いっぱいに広がる。

その味は胡椒の味とも塩の味ともいわれ、ブレンダー達はこれを「舌の上で爆発するような」

と表現するそうだ。しかし喉に流し込むと、ほのかな甘みがあり、モルトの香りも程よく漂う。

ストレートで飲むのが一番だが、マイルドタイプのブレンデッド・ウイスキーに、

タリスカーを数滴たらして、パワーアップさせるのも、この酒の楽しみ方の一つだ。

このハードでパワフルな風味の個性派モルト・ウイスキーは、

ヘブリディーズ諸島最大のスカイ島で生まれる。スカイと言っても「空」のSKYではなく、

SKYEと綴る。「鳥の翼の形をした島」という意味だと言う。

朝霧が立ち上ることが多いので、ミスティ・アイランドとも呼ばれる。

この島の唯一の蒸留所が、タリスカーなのである。

スプリングバンク

部屋いっぱいに甘い香りが満ちる!スプリングバンクの香りは、甘くかぐわしい。

栓を抜いてグラスに注ぐと、その甘い香りが部屋いっぱいに満ちていく。

そして舌にのせると、とろりとしてシルクのように滑らかに広がっていく。

ロマンチックなムードがあふれ、女性にもぴったりだ。

蒸留所はスコットランドの西側に突出たキンタイア半島の先端の町キャンベルタウンにある。

かつては30ほどの蒸留所が犇いた地だが、閉鎖が相次ぎ、現在ではたった二つ残るだけ。

衰退の原因は何と20世紀初頭の、アメリカの禁酒法にあったという。

禁止されれば飲みたくなるのが人の常。キャンベルタウンは場所柄、

アメリカに輸出しやすい為、目先の儲けだけを求めて、粗悪な品を大量に送りこんだ。

その結果、キャンベルタウン・モルトの評判がガタ落ちになり、

どんどん閉鎖に追い込まれたというのだ。その中でスプリングバンクが生き残ってきたのは、

苦しい経営のなかでも、こだわりを決して捨てなかったからだ。

いまだに麦芽づくりから瓶詰めまで、一貫して行なっているのがその証拠だろう。