スパークリングワイン ブドウ品種

リースニング

白ブドウの品種でドイツを代表する葡萄です。

フランスではアルザス地方でとても栽培されています。

新鮮でさわやかな果実味としっかりした酸味を持ち熟成すると更に豊かな味になります。

産地や作り方で様々なタイプのワインになりカルフォルニアやオーストラリアでも盛んに栽培されています。

シャンパーニュ地方のブドウ

原産地統制名称法(AOC法)というフランスのワインの法律により、生産地域やブドウ品種、

醸造方法など、シャンパン造りに関わる様々な事柄が規定されています。

ブドウから搾る果汁の量も厳しく制限され、1Lを搾るのには1.6kgものブドウを使わなければなりません。

ここまでふんだんにブドウを使うスパークリングワインはヨーロッパではシャンパンだけ。

フランス高級ワインの中でも究極のワインと言われるシャンパンならではのこだわりが感じられます。

また、栽培においてもブドウ樹の剪定や高さ、植え付けの間隔や密度などが細かく決められています。

冬には一面雪に覆われることが少なくないシャンパーニュ地方では、

春の遅霜やあられが新芽を襲うことも。そのため簡易ストーブのような物を畑一面に並べて火を焚いたり、

反対に水を撒いて芽を凍らせることで保護したりと、苦労が絶えません。

そうして丹精を込めて育てられたブドウは丁寧に手摘みされ、

手間と時間のかかる瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式を得て、美味しいシャンパンに生まれ変わります。

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モンターニュ・ド・ランス

”ランスの山”という意味のこの地区は、ピノ・ノワールの名産地で、

シャンパーニュの中心的な都市ランスを擁する丘陵地。町の中心にはフランスの三大聖堂の一つで、

世界遺産にも認定されているノートル・ダム大聖堂があります。

また、ランスには大手メゾンが集中し、代表的なところだけでもポメリー、ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン、

テタンジェ、パイパー・エドシック、ランソン、クリュッグ、ルイ・ロデレールと、

まさにシャンパンの都といった趣の街です。

この地方のグラン・クリュ

アンボネイ、ボーモン・シュール・ヴェール、ブジー、マイイ・シャンパーニュ、ピュイジュー、

シルリー、ヴェルズネイ、ヴェルジー、ルーヴォア

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シャンパンのヴィンテージと種類

異なるブドウ品種、異なる畑、異なる収穫年のワインをブレンドした

ノン・ヴィンテージ(NV)がシャンパンの基本。

そのため、シャンパンのラベルには収穫年が記載されていない場合が多いのですが、

一方で年号が記載されているラベルも存在します。

それはブドウの作柄が格別に優れた年だけ造られるヴィンテージ・シャンパンである証拠。

そのほか、シャンパンには次のような種類があります。

◆ノン・ヴィンテージ(NV)

基本的に異なるブドウ品種、異なる畑、異なる収穫年の原酒ワインをブレンドして製造する、そのメゾンを

象徴するシャンパン。ラベルに収穫年の記載はない。瓶内で澱と共に熟成する期間は最低15カ月。

◆ヴィンテージ

格別に優れた作柄の年に限り造られ、同じ収穫年の原酒だけで製造する。

ラベルにはミレジメ(Millesime)という文字(=ヴィンテージ)と共に収穫年が記載されることが多い。

瓶内で澱とともに熟成する期間は最低30カ月。

◆キュヴェ・プレスティージュ

極上の原酒のみを使用した、各メゾンを代表する最高級シャンパン。

大体はヴィンテージだが、複数のヴィンテージを調合した、ノン・ヴィンテージもある。

モエ・エ・シャンドンのドン・ペリニヨン、ルイ・ロデレールのクリスタルなどが有名。

日本では、プレステージ・シャンパンと呼ばれることが多い。

◆ブラン・ド・ブラン

”白の白”という意味で、白ブドウ種(シャルドネ)のみで造るシャンパン。

◆ブラン・ド・ノワール

”白の黒”という意味で、黒ブドウ種(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)のみを使って造るシャンパン。

◆ロゼ

白ワインに赤ワインをブレンドして造る「アッサンブラージュ」法は、ワインではシャンパンにだけ

認められている製造方法。そのほか、黒ブドウの果皮と種子を果汁に漬け込んで、

色が移ったところで取り除く「セニエ」法、「マセラシオ」法などがある。

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シャンパーニュの気候

アルザスよりも北に位置するシャンパーニュの年間平均気温は約10度で、

季節による変化が大きく、冷涼で、ブドウの栽培には厳しい気候となっています。

しかしながら、栽培者の弛まざる努力と特殊な土壌の恩恵を受け、

酸味とミネラル分の強いブドウが育まれ、

結果としてシャンパンにシャープな切れ味と格調高さをもたらしています。

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シャンパンの泡

シャンパンをシャンパンたらしめている特徴の一つに「泡」があります。

シャンパン造りの過程で、発酵促進のためリキュール・ド・ティラージュ

(ワインに蔗糖と酵母を混ぜ合わせた液体)を添加しますが、

それによってアルコールと炭酸ガスが生まれ、その炭酸ガスがワインに溶けると泡になります。

シャンパンの泡が、他の発泡性ワインと比べても繊細で美しい理由は、

低温に保たれた地下化カーヴで、ゆっくり時間をかけて熟成させるところにあります。

グラスの底から細かい泡が生まれては果てしなく舞い上がる様は、

間接照明やキャンドルの柔らかい灯りで見ると、より一層引き立ちます。

また、立ち昇った泡がグラスの縁に作る輪を、「真珠のコリエ(首飾り)」と

ロマンティックな名前で呼んだりします。

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コート・デ・バール Cote de Bar

「バールの丘」という意味のこの地域は、ブルゴーニュ地方との境界にあり、

ブレンド用のシャンパンの産地です。ランスからは約200km離れていますが、

白ワインで有名な(ブルゴーニュの)シャブリまでは40kmということで、

地図上では他の3地区から見ると飛び地のような印象があります。

この地域にはフランス革命勃発の年から創業するセルジュ・マチューほか、

小さいながらも優秀なレコルタン・マニピュランが数多く有ります。

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ヴァレ・ド・ラ・マルヌ Vallee de la Marne

『マルヌ渓谷』という意味のこの地域は、シャンパーニュ地方の中心にある

エペルネから西に広がったマルヌ川流域を指し、ピノ・ムニエが多く育てられています。

エペルネはランスのような派手さはないもののモエ・エ・シャンドン、ポル・ロジェ、

ペリエ・ジュエなどのメゾンや、シャンパン生産者組合(CIVC)の本部が置かれています。

また、シャンパンの父ドン・ペリニヨン神父が

生涯を捧げた修道院のあるオーヴィレール村もこの地域にあります。

●この地方のグラン・クリュ

アイ、トゥール・シュール、マルヌ

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コート・デ・ブラン Cote de Blancs

”白い丘”という意味のこの地域は、エペルネの東に広がる一帯を指し、

洗練されたシャンパン造りには欠かせないシャルドネの名産地。

細長い丘陵の東向きの斜面は、殆どがグラン・クリュかプルミエ・クリュというブドウ栽培には恵まれた土地で、

クリュッグ社の所有するクロ・デュ・メニル(単独畑名を名乗れるふたつの畑の一つ)があるのもこの地域。

ピエール・モンキュイ、サロンなど通好みのメゾンや、協同組合のニコラ・フィアットなどが有ります。

●この地方のグラン・クリュ

アヴィーズ、シュイイ、クラマン、ル・メニル・シュール・オジェ、オジェ、オワリー

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シャンパーニュの土壌(テロワール)

白亜土の石灰質の土壌がシャンパーニュ地方の特徴。

パリ盆地がまだ海底にあった時代のカキなどの生物の死骸が堆積して出来た土壌で、

その厚みは300mにも及んでいます。この白亜土は熱を吸収しやすい上、水はけも良く、

豊富なミネラル分を含み、ワインに素晴らしい個性を与えています。

地下にはこの石灰質の土壌をくり抜いて造られた地下蔵(カーヴ)が網の目のように張り巡らされ、

その全長は250km!太陽の光を遮断し、常に温度を一定に保つこのカーヴは、

シャンパンをシャンパンたらしめる「瓶内二次発酵」とその後の熟成に大きな役割を果たしています。

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