アルザス地方 ALSACE

ドイツ国境に隣接したアルザスは、

かつてドイツに統治された歴史もありドイツ的習慣が残っている地方。

原料とするブドウの品種、フルート型と呼ばれるボトル、

ラベル表示が地域名ではなくブドウの品種名であることなど

ドイツワインとよく似ているが、

甘口のドイツとは違い辛口の白ワインを多く産出する。

代表的な品種はリースリング、ゲヴェルツトラミネール、ピノ・グリ(トケイ)、ミュスカ。

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イタリア ヴェネト地方 VENETO

ワインの量産地ヴェネト州は「水の都」ヴェネツィアを州都に持ち、

またロミオとジュリエットの舞台となった町ヴェローナのあるところ。

辛口ワインのソアーヴェ、バルドリーノ、若飲みタイプの赤、ヴァルポリチェッラなど

有名なワインの産地はヴェローナを囲むように散在している。

ソアーヴェはイタリア白ワインの代表格で、

ヴァルポリチェッラは「ヴェローナの王子」と言われ、五世紀ごろから知られている。

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プロヴァンス地方 PROVENCE

マルセイユからニースにかけてコート・ダジュール一帯と、内陸部のエクス・アン・プロヴァンスから

ドラギニアンを結ぶ線に囲まれた地域で、ワイン造りの歴史はフランスで最も古い。

美しい色調で軽やかな風味のロゼの生産地として有名な地方。

主な産地は辛口の白が有名なカシスとパレット、コクのある赤と辛口ロゼのバンドール、

生産量の最も多いコート・ド・プロヴァンス。

主なワイン

バンドール、バンドール・ルージュ、カシス、コート・ド・プロヴァンスなど。

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ロワール地方 LOIRE

中世の美しい古城が点在する「フランスの庭園」ロワールは、

ゆるやかに流れるロワール河流域に広がるブドウの産地。

殆ど全てのタイプのワインが造られているが、

全般的にはフルーティーで若いうちに飲むものが多いのが特徴。

代表的なものは、辛口の白ミュスカデ、中甘口のロゼ・ダンジュー、

辛口の白サンセール、ロワール地方最良の赤ワイン、シノンが有る。

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コート・デュ・ローヌ地方 COTES DU RHONE

ローヌ河両岸に南北に広がるこの地方は、南と北で気候や土壌が異なるため

栽培されるブドウの品種も違い、多種多様なワインを産出する。

日照時間が長いことから全般的にアルコール度が高く力強いタイプのワインが造られる。

北部は生産量は少ないが高品質で知られ、エルミタージュは豊かな味わいの赤として代表的なもの。

南部はほとんどが赤で多くの種類のブドウを混醸して造っている。

コート・デュ・ローヌはシャトーヌフ・デュ・パプ、エルミタージュなどが有名。

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貴腐ワイン シャトー・ディケムなど

カビの生えたブドウから貴腐ワインは生まれる。

貴腐ワインは、カビの生えたブドウから造られる珍しいワインです。

但し、カビと言っても特別なもので、普通のカビとは違います。

芳香が豊かで、とても甘口な貴腐ワインの材料となる貴腐ブドウは、

ポトリティス・シネレア菌という特殊な菌によって生まれます。

この菌は、未熟な果実や果梗につくと腐敗を起こすのですが、

成熟した果実につくと貴腐ブドウを造りだすというとても不思議な菌なのです。

ポトリティス・シネレア菌がブドウにつくと、果皮の表面からロウ質が失われていきます。

そうすると、果実の中の水分が、蒸発によってどんどん失われます。

しかし、この菌は果実に含まれる唐を分解しないので、ブドウの糖度は上昇します。

これを貴腐と言います。貴腐ブドウは、どこでも収穫されるわけではありません。

ボルドー地方のソーテルヌ地区やドイツのライン地方、モーゼル地方、

そして日本の山梨などごく限られた場所でしか収穫できないのです。

貴腐ブドウから造られる貴腐ワインは、デザート・ワインとして、とても愛されているのです。

★世界三大貴腐ワインの産地と言えば、

フランスの「ソーテルヌ」、ハンガリーの「トカイ」、ドイツの「トロッケンベーレンアウスレーゼ」。

その中でも各産地の銘柄で言うなら、

フランスは「シャトー・ディケム」、ハンガリーは「トカイ・エッセンシア」、

ドイツは「トロッケン・ベーレンアウスレーゼ」となります。

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シラー 黒ブドウ品種

近年、各地で評価が上がっている、フランス・ローヌ河流域やオーストラリアが代表的な産地の

赤ワイン用品種。タンニンが多いため、紫がかった深紅色のパワフルなワインを生み、

素晴らしい熟成能力があります。オーストラリアでは「シラーズ」と呼ばれ、幅広いファンを獲得。

ロゼや赤のスパークリングで使用。

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ブルゴーニュ地方 BOURGOGNE

ボルドーと双璧をなす偉大な銘醸地ブルゴーニュのワインは

ボルドーとは異なり、殆どが一種類のブドウから造られる。

しかし土壌や造り手により味わいはかなり違う。全体的に赤ワインの生産量が多いが、

白ワインでは辛口のシャブリが世界的に有名。

この地方はAOCワインが更に格付けされ、

ラベルに畑名を表示した特級畑(グラン・クリュ)、村名と畑名の一休畑(プルミエ・クリュ)、

村名のみ、地区名、ブルゴーニュの地方名の順に栽培地が限定されるほど格が上となる。

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ピノ・ムニエ Pinot Meunier

白い果汁の黒ブドウ。ヴァレ・ド・ラ・マルヌで多く栽培。単に「ムニエ」(Meunier)とも呼ばれ、

葉の表面が粉をふいた様に見えるのが名前の由来(ムニエとはフランス語で粉屋のこと)。

熟成感とフルーティーさを与える黒ブドウで、ブレンドしたワインの熟成を早めてくれますが、

反対に長期熟成には不適。ピノ・ノワールよりやや軽く、バランスの取れた味わい。

柔らかさを醸し出し、ブレンドしたワインにまろやかさとブーケを与えます。

ピノ・ノワールとシャルドネの補助品種のイメージが強く、ともすると一段下に見られがち。

しかし最近ではその2種には無い個性を重用されています。

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ワインの香り

香りでワインの健康状態がわかります。香りをテイスティングするときは、三段階に分けて行います。まずはじめに、ワインをグラスに注ぎいれた時に立ち上がる香りを見ましょう。これは、色を見た後素早く行います。この時、立ち上がる香りはそのワインの原料となった葡萄の香りです。この香りのことをアロマといいます。。テイスティングは、グラスをテーブルに置いたまま行います。かび臭かったり、酢のようなにおいだったり、食べ物が腐ったようなにおいがするときはよくないワインといえます。ただしマッチを擦った時のようなにおいがコルク栓を抜いたときにすれば、酸化防止のために用いられる無害な二酸化硫黄の匂いです。この匂いはグラスにワインを注ぎ空気に触れるうちに消えていきます。次に第二の香りを見ます。グラスの台を持ち小さな円を描くような気持ちで5回ほどまわします。そうすると、ワインが空気と触れ合って、初めの香りとは違うさまざまな香りが立ち上がってきます。素早く香りの良しあしを見ます。よいワインの香りはすっきりとして、ここちいいものです。この香りは、華、植物、香辛料、果物、食べ物のに例えて表現されています。次は熟成度の表す香りを見ましょう。熟成するにつれて、香り全体に柔らかみが出てきて調和してくるのです、熟成によって香りに深みと幅が出てきます。

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