シャンパーニュ地方のブドウ

原産地統制名称法(AOC法)というフランスのワインの法律により、生産地域やブドウ品種、

醸造方法など、シャンパン造りに関わる様々な事柄が規定されています。

ブドウから搾る果汁の量も厳しく制限され、1Lを搾るのには1.6kgものブドウを使わなければなりません。

ここまでふんだんにブドウを使うスパークリングワインはヨーロッパではシャンパンだけ。

フランス高級ワインの中でも究極のワインと言われるシャンパンならではのこだわりが感じられます。

また、栽培においてもブドウ樹の剪定や高さ、植え付けの間隔や密度などが細かく決められています。

冬には一面雪に覆われることが少なくないシャンパーニュ地方では、

春の遅霜やあられが新芽を襲うことも。そのため簡易ストーブのような物を畑一面に並べて火を焚いたり、

反対に水を撒いて芽を凍らせることで保護したりと、苦労が絶えません。

そうして丹精を込めて育てられたブドウは丁寧に手摘みされ、

手間と時間のかかる瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式を得て、美味しいシャンパンに生まれ変わります。

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シャンパーニュ地方

フランス北東部の地域圏で、パリから東へおよそ150km、アルザス・ロレーヌ地方の西側に位置し、

フランスのブドウ栽培地としては最北になります。

07年6月のフランス新幹線の開通で、パリからは約45分で行くことが出来るようになりました。

平原を意味するラテン語のカンパニア(Campania)が地名の由来だけあって、

一面に広がるなだらかな平原と、点在する歴史的建造物のコントラストが、

まるで絵画のように美しい地域です。この地は、イタリアとフランドルを結ぶ南北の交通路、

ドイツとスペインを結ぶ東西の交通路の交差点として栄えてきました。

シャンパーニュ地方を構成しているのはマルヌ県、オート・マルヌ県、エーヌ県、アルデンヌ県、

セーヌ・エ・マルヌ県、オーブ県の一部となります。

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テロワールへの絶対的信頼 単一畑

シャンパンは、異なる品種、異なる年、異なる畑の原酒ワインをブレンドして作る

ノン・ヴィンテージが基本です。ノン・ヴィンテージがブレンドによる個性なら、

単一畑は圧倒的な土壌(テロワール)の個性。畑のポテンシャルの高さがあり、更に

造り手達の日々の努力があって、ようやくごまかしのきかない素材勝負のシャンパンが成り立つのです。

ちなみに、シャンパーニュ地方で単一畑名を名乗れるシャンパンは、

フィリポナ社所有の「クロ・デ・ゴワセ」とクリュッグ社所有の「クロ・デュ・メニル」のみ。

選ばれし土壌の素晴らしさをぜひ体感したいものです。

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