テロワールへの絶対的信頼 単一畑

シャンパンは、異なる品種、異なる年、異なる畑の原酒ワインをブレンドして作る

ノン・ヴィンテージが基本です。ノン・ヴィンテージがブレンドによる個性なら、

単一畑は圧倒的な土壌(テロワール)の個性。畑のポテンシャルの高さがあり、更に

造り手達の日々の努力があって、ようやくごまかしのきかない素材勝負のシャンパンが成り立つのです。

ちなみに、シャンパーニュ地方で単一畑名を名乗れるシャンパンは、

フィリポナ社所有の「クロ・デ・ゴワセ」とクリュッグ社所有の「クロ・デュ・メニル」のみ。

選ばれし土壌の素晴らしさをぜひ体感したいものです。

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ザ・バルヴェニー THE BALVENIE

美しい琥珀色とスタイリッシュなラベルが輝く!

ザ・バルヴェニーは、若草のようなみずみずしさを持ちながら、なおかつ優美な深さを併せ持っている。

金色に輝くその色は、実に魅惑的だ。バルヴェニーの10年物や12年物はバランスのいい風味が人気だ。

一つの樽から瓶詰めしている「ザ・バルヴェニー15年シングル・バレル」はそれにも増して秀逸だろう。

1本1本に蒸留年月日、瓶詰年月日ボトル・ナンバー等がラベルに手書きで記されている。

シンプルですっきりとしたラベルだ。このモルト・ウイスキーをつくる蒸留所バルヴェニーは、

世界一の販売量を誇るグレンフィディックの、第2蒸留所として1892年に誕生した。

グレンフィディックの兄弟分といえる。同じ敷地内に隣り合った蒸留所、しかも同じ水源、

同じ産地で育った兄弟なら、風味も似通っているように思える。ところが不思議なことに、

兄弟がお互いの存在を主張するように、はっきりとそれぞれの個性が浮き出ているのだ。

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クラガンモア CRAGGANMORE

スペイサイドの特徴がこの一杯に!

クラガンモアは、豊かな風味とデリケートさが絶妙のバランスでハーモニーを奏で、

その味わいは、モーツアルトのシンフォニーに例えられるほどだ。

口あたりはソフトで、ウイスキーが苦手という人にも、抵抗なく受け入れられるに違いない。

この味わいを思い描き、情熱を傾け、見事に実現したのは、クラガンモアの創始者、ジョン・スミスだ。

各地の高名な蒸留所でマネージャーを歴任し、偉大なるウイスキー職人としての名声を得ていたスミスは、

理想の蒸留所づくりを目指して各地を探索、その結果見つけ出したのが、

現在のバリンダルロッホという土地だった。輸送の便が良かったこともあるが、最も重要なポイントは、

この地には名水中の名水といわれる湧水があったこと。この名水で造られるクラガンモアは、

UDV社(ユナイテッド・ディスティラーズ&ヴィントナーズ)が所有する蒸留所から選んだ、

”クラシック・モルト・シリーズ”の一翼を担う、スペイサイドを代表するモルト・ウイスキーなのだ。

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エバモア EVERMORE

富士の伏流水で仕込んだ透明感のある香り!甘く華やかな果実の香りが鼻をくすぐると、

次にウイスキー独特のスモーキーフレーバーが心地よく立ち上がる。

濃厚な果実香が特徴のエバモアは、キリンがつくり上げたブレンデッドの最高級ブランドだ。

キリンが誇る蒸留所は、富士山麗の御殿場にある。

富士山の裾野には、長い年月をかけてつくられてきたミネラルバランスのとれた名水が脈々と流れる。

この伏流水は、麦芽に加える仕込み水”マザーウォーター”として最適な軟水である。

また清涼な気候と澄んだ空気、蒸留所をつくるには、まさにぴったりの土地なのだ。

御殿場蒸留所では、蒸留液の中で最も良質なものだけを使用したり、小さめの樽を利用して

樽と原酒が触れ合う面積を大きくするなどのこだわりを持ってモルト・ウイスキーがつくられている。

こうして富士の麓で21年以上寝かせた樽の中から、

ブレンダーがその年に最高の熟成と判断したものだけを選び抜いてブレンドしたのが、このエバモアだ。

そのため毎年生産される本数には限度があり、限定発売のプレミアム品となっている。

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オールド・フォレスター OLD FORESTER

上品な香りの正統派バーボン!

アルコール度のわりに、舌に感じる刺激が少なく、喉を滑るように通ると、ほんのりと砂糖菓子のように甘く、

華やかな香りが複雑に漂ってくる。そして、いかにもバーボンらしい、きりりとした後味が心地よく残る。

オールド・フォレスターは、アーリー・タイムズと並ぶ、ブラウン・フォーマン社の看板商品。

同社は1870年創業。業界初の瓶入りバーボンとして発売したのが、オールド・フォレスターだ。

当時、バーボンは樽売りされていたが、その中にはかなり粗悪品も混じっていた。

そこで創業者のジョージ・ガービン・ブラウンは、ラベルに手書きで、

「このウイスキーは当社単独で蒸留したもので、豊かな味わいと優れた品質は保証付きです。」

とサインを入れた。最後に、「市場にこれに勝るものなし」とアンダーラインを引くという徹底ぶり。

これが大当たりし、オールド・フォレスターの名前は一気に広まった。その手書き文書は、

現在も堂々とラベルに掲載されている。

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ストラスアイラ STRATHISLA

妖艶な甘さは、妖精の泉の水で仕込むから?

口に含むと、からみつくように舌を滑り、その後に熟れた果実のような香りが口中に漂う。

まろやかで濃厚な、その味と香りは、食後のリラックスタイムにぴったりマッチする。

ブレンデッド・ウイスキーを飲み慣れた人なら、シーバスリーガルを連想するかもしれない。

それもそのはず、シーバスのメインとして使われている酒が、ストラスアイラなのだ。

シーバスに使われるのは12年物以上。蒸留所が出しているシングル・モルトも12年物だけ。

そのこだわりのもとでウイスキーづくりを続けてきた蒸留所は、1786年創業。

キースという、かつてリネン産業で栄えた町に生まれたストラスアイラ

(創業当時はミルタウンという名称だった)は、スペイサイドで最も古い蒸留所だ。

仕込み水はブルームヒル池から引く。

池には、夜、水の精が現れ、池に近づく人を溺死させるという伝説があり、

これがストラスアイラの隠し味なのだという。ブラックユーモア的な話だが、

このウイスキーの幻想的な味を前にすると、確かに頷けるものがある。

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ダンヒル DUNHILL OLD MASTER

ダンディズムを極める!

ブレンデッド・ウイスキーを造っている企業に依頼して、自分の好みのウイスキーを造ってもらう。

これをプライベート・ブランドという。味わい深いものが結構ある。

例えば、たばこやライターなど、高級男性用品で有名なダンヒルが、

トータルコーディネートの一環として発売した『ダンヒル・オールド・マスター』。

12~20年の長期熟成したモルト・ウイスキーをベースにしたもので、

マイルドな舌触りの中にも、ピート香やスモーキーさがしっかりと残る、男っぽい味わい。

さすがダンヒル。タバコをくゆらせながら、グラスを傾け、ダンディズムを追求してみたい。

プリンス・ホテルがウイリアム・マクファーレン社と提携して造ったのは、『プリンス・スカッチ』。

日本人向けに、ほのかな甘みが漂うまろやかな風味に仕上がっている。

18年物もあるので、ホテルのバーで飲み比べてみると楽しいかも。

他にもバーバリーなど様々なプライベート・ブランドがある。見つけたらぜひ一度試してみよう!

軽井沢 KARUIZAWA

避暑地・軽井沢でゆったりと熟成が進む!

フローラルな香りと、しっかり熟成した豊かな味わいを持つ、贅沢なモルト・ウイスキーだ。

メルシャンの前身・大黒葡萄酒がウイスキーづくりを始めたのは、1952年。

当初は塩尻で行なわれていたが、更に良い環境を求めて白羽の矢を立てたのが、

同社の持つ軽井沢農場だった。ここではワインづくりが行なわれていたのだが、

浅間山からの雪解け水や冷涼な気候、樽に適度な湿度を与える霧など、

ウイスキーづくりに最適な自然環境だったのだ。更に木造の貯蔵庫をツタが覆う。

このツタが、夏の強い太陽光を和らげ、極端な温度変化を防いでくれる。

スコットランドにそっくりと言われるこの地で本格的なウイスキーづくりが始まり、

1976年に100パーセントモルト・ウイスキー「ストレート・モルト・オーシャン軽井沢」を発売した。

それが軽井沢シリーズの始まりである。通常、蒸留所の名がつくウイスキーはシングル・モルトだが、

「軽井沢12年」はヴァッテッド・モルトだ。ただ軽井沢シリーズにはシングル・モルトもある。

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余市 YOICHI

“日本のウイスキーの父”、2014年NHK連続テレビ小説「マッサン」主人公のモデルにもなった竹鶴政孝。

スコッチを目指したこだわりの味わい!

重厚でコクのある味わいは、本場スコットランドのシングル・モルトに決してヒケを取らない高い品質だ。

余市は、ニッカウヰスキーの創業者、竹鶴政孝氏の情熱の賜物として作り上げた、

北海道余市の蒸留所から生まれる。

竹鶴氏は、ウイスキーに魅せられてスコットランドに留学、製法を学んで帰国すると、

寿屋(後のサントリー)に入り、山崎蒸留所の設計と総指揮をとり、国産ウイスキーづくりの基礎を作った。

しかし自分が追い求めるウイスキーづくりを実現させるために独立、北海道の余市に蒸留所を設立した。

竹鶴氏の情熱は、スコッチ・ウイスキーに負けない本物のウイスキーをつくり上げることだった。

あくまで質にこだわったため、戦後は他社より高い値段となり、なかなか売れない時期もあったが、

頑固に質にこだわり続けたという。高度成長期になると、そのこだわりが認められるようになり、

ニッカはサントリーと肩を並べるまでに成長したのだ。

余市は、ニッカ創業者の情熱と夢が詰まった、極上のシングル・モルト・ウイスキーなのである。

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山崎 YAMAZAKI

香り高く伸びやかな日本を代表するモルト!

木樽の香りと程よいスモーキーな香り、ほのかに甘い丸みのある味わいが心地よいシングル・モルト・ウイスキーだ。

山崎はアイラ・モルトに通じる香り高いウイスキーなので、呑み慣れない人は、少し水を加えたほうがおいしく呑めるかも。

1923年(大正12年)、サントリーの前身、寿屋の創始者・鳥居信治郎氏は、本格的なウイスキーづくりに情熱を傾け、

蒸留所に適した土地を求めて、全国各地を探し回った。その結果、京都の南西にある山崎の地に蒸留所を設立した。

山崎は、千利休が茶室を構えたことでも知られており、水質が良かったのだ。

この山崎蒸留所で作られたモルトを原酒として、国産初のウイスキー「白札」が生まれた。

国産ウイスキー発祥の地、山崎蒸留所の竣工60年を記念し、モルト・ウイスキーとして登場したのが「山崎12年」だ。

12年以上の秘蔵モルト樽の中から厳選して瓶詰めしたものだけに、味わいは世界でも高い評価を得ている。

日本のウイスキーの歴史に思いを馳せながら、杯を傾けたい!