蒸留とは、発酵によってできたウォッシュを、ポットスチルという単式蒸留釜に入れて加熱し、気化したアルコールの蒸気を冷やし、再び液体に戻して取り出すことをいうわけですね。つまりアルコールを凝縮させて濃度を高める。スコッチは通常これを二回行います。
カテゴリー: ウイスキー
スコッチのカスクストレングスはどういう意味?
カスクというのは樽のことで、ストレングスというのは強さの事です。スコッチは、通常、ボトリングするときに水を加えて、40%とか43%にアルコール度数を落とすのですが、カスクストレングスというのは、水を加えずにそのまま瓶づめしたもので、樽出しという意味です。ですから、カスクストレングスの場合には、決まった度数というのがありません。普通は50数%とアルコール度数も高くなるのですが、中には40%近いものもある。熟成年数の非常に長いものだと、その間にアルコールが自然に減ってしまいそうなってしまいます。
スコッチはどのようにしてつくられるか?
モルトウイスキーの製造法としては、大まかに六つの工程が考えられます。
まず第一番目が製麦「モルティング」ですね。二番目が糖化作業「マッシング」、三番目が発酵「ファーメンテ―ション」、4番目が蒸留「ディスティレーション」、5番目が熟成「マチュレーション」、6番目が「ボトリング」この六つの工程を経てシングルモルトの製品になっていきます。
スコッチ原料って何?
モルトウイスキーの原料は大きくいって三つあります。一番目が大麦、二番目が水、三番目がイースト菌です。グレーンウイスキーの場合、大麦の他にトウモロコシ、小麦、ライ麦なども使います。
ウイスキーのビッグファイブって何?
起業家の中でもビッグファイブと称されるウイスキー会社を興したのは、「ジョニー・ウォーカー」のジョン・ウォカー、「ホワイトホース」のピーター・マッキー、「デュワーズ」のジョン・デュワー、「ブナキャナンズ」のジェームス・ブナキャナン、それから「ヘイグ」のジョン・ヘイグ、これらがビッグファイブと言われております。
ウイスキーブームというのは、十九世紀の後半に迎えたスコッチの一つのピークのことを指します。蒸留所にの数で言うと、一八二三年の酒税法改正の後にものすごく誕生しますが、その次に多くできるのは、19世紀後半です。今残っている蒸留所は大概その頃に建てられたものです。
ピュアモルトとシングルモルトって違うの?
ピュアモルトというのは、そのボトルの中にモルトウイスキー以外ははいっておりませんよという意味になります。ですから、もともとはブレンデッドウイスキーに対抗する言葉として使われたんだと思われます。
ということは、ピュアモルトというのは、シングルモルトの同義語と考えて問題ないと思われますが、例外がないとはいいきれませんので、見極めが必要ですね。
ウイスキーと他の蒸留酒の違い
まずは、原料が異なること。蒸留酒ではいろんな原料を使うことが可能です。例えばブランデーの原料はブドウ、つまり果実ですね。最初に醸造酒であるワインがあって、それを蒸留してブランデーがつくられる。イタリアのグラッパなども同じです。しかし、これらは穀物を原料にしていないのでウイスキーとはいえません。
次に熟成の違い。例えば焼酎のには、麦焼酎やそば焼酎、こめ焼酎などがあり、これは穀物を原料にしています。ただ、同じ穀物原料でも、焼酎は基本的には樽で寝かせません。ここがウイスキーと大きく違うところです。
スコッチが世界に広まったのはいつ?
もともとスコッチランドの地酒にすぎなかったスコッチが、世界の酒として認知されるようになったのはそれほど古いことではなくて、実はスコッチにブレンデットウイスキーが誕生してからの話です。今から150年前位、1850年代から60年代にかけてで、それが世界に浸透していったのは、十九世紀の終わりごろ、ヴィクトリア朝の時代のことです。世界の七つの海を支配した大英国のイギリス人、この中に当然スコットランド人も含まれているわけですが、彼らがスコッチが世界に進出するきっかけをつくったわけです。
ウイスキーの飲み方 いろいろ
ウイスキーは香りが高く、ストレートで味わうのが基本だが、オン・ザ・ロック、水割りやお湯割りなども人気がある。食前には軽いタイプ、食後にはコクのある重いタイプを選ぶのはあくまでも目安。紅茶やコーヒーに入れたり、カクテルのベースにすると親しみやすい。強いアルコール度数と苦みを和らげると飲みやすくなる。
マキロップチョイス ウイスキー
マキロップチョイスとは、他の樽と一切混ぜる事なく、一つの樽のみから瓶詰めをするシングルカスクを採用。しかもいずれも樽から直接出すというカスク・ストレングスである。イアン・マキロップ氏が樽を自ら厳選。選ばれた原酒のみを瓶詰めする。長期保存が多く、レア・アイテムとされる。
イアン・マキロップ社の所在地は、イギリス、グラスゴー。創立は、1953年。イギリスのマスター・オブ・ワイン受賞の経験を活かし、ウイスキーを厳選。