貴腐ワイン シャトー・ディケムなど

カビの生えたブドウから貴腐ワインは生まれる。

貴腐ワインは、カビの生えたブドウから造られる珍しいワインです。

但し、カビと言っても特別なもので、普通のカビとは違います。

芳香が豊かで、とても甘口な貴腐ワインの材料となる貴腐ブドウは、

ポトリティス・シネレア菌という特殊な菌によって生まれます。

この菌は、未熟な果実や果梗につくと腐敗を起こすのですが、

成熟した果実につくと貴腐ブドウを造りだすというとても不思議な菌なのです。

ポトリティス・シネレア菌がブドウにつくと、果皮の表面からロウ質が失われていきます。

そうすると、果実の中の水分が、蒸発によってどんどん失われます。

しかし、この菌は果実に含まれる唐を分解しないので、ブドウの糖度は上昇します。

これを貴腐と言います。貴腐ブドウは、どこでも収穫されるわけではありません。

ボルドー地方のソーテルヌ地区やドイツのライン地方、モーゼル地方、

そして日本の山梨などごく限られた場所でしか収穫できないのです。

貴腐ブドウから造られる貴腐ワインは、デザート・ワインとして、とても愛されているのです。

★世界三大貴腐ワインの産地と言えば、

フランスの「ソーテルヌ」、ハンガリーの「トカイ」、ドイツの「トロッケンベーレンアウスレーゼ」。

その中でも各産地の銘柄で言うなら、

フランスは「シャトー・ディケム」、ハンガリーは「トカイ・エッセンシア」、

ドイツは「トロッケン・ベーレンアウスレーゼ」となります。

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コート・デ・バール Cote de Bar

「バールの丘」という意味のこの地域は、ブルゴーニュ地方との境界にあり、

ブレンド用のシャンパンの産地です。ランスからは約200km離れていますが、

白ワインで有名な(ブルゴーニュの)シャブリまでは40kmということで、

地図上では他の3地区から見ると飛び地のような印象があります。

この地域にはフランス革命勃発の年から創業するセルジュ・マチューほか、

小さいながらも優秀なレコルタン・マニピュランが数多く有ります。

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ヴァレ・ド・ラ・マルヌ Vallee de la Marne

『マルヌ渓谷』という意味のこの地域は、シャンパーニュ地方の中心にある

エペルネから西に広がったマルヌ川流域を指し、ピノ・ムニエが多く育てられています。

エペルネはランスのような派手さはないもののモエ・エ・シャンドン、ポル・ロジェ、

ペリエ・ジュエなどのメゾンや、シャンパン生産者組合(CIVC)の本部が置かれています。

また、シャンパンの父ドン・ペリニヨン神父が

生涯を捧げた修道院のあるオーヴィレール村もこの地域にあります。

●この地方のグラン・クリュ

アイ、トゥール・シュール、マルヌ

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コート・デ・ブラン Cote de Blancs

”白い丘”という意味のこの地域は、エペルネの東に広がる一帯を指し、

洗練されたシャンパン造りには欠かせないシャルドネの名産地。

細長い丘陵の東向きの斜面は、殆どがグラン・クリュかプルミエ・クリュというブドウ栽培には恵まれた土地で、

クリュッグ社の所有するクロ・デュ・メニル(単独畑名を名乗れるふたつの畑の一つ)があるのもこの地域。

ピエール・モンキュイ、サロンなど通好みのメゾンや、協同組合のニコラ・フィアットなどが有ります。

●この地方のグラン・クリュ

アヴィーズ、シュイイ、クラマン、ル・メニル・シュール・オジェ、オジェ、オワリー

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シャンパーニュの土壌(テロワール)

白亜土の石灰質の土壌がシャンパーニュ地方の特徴。

パリ盆地がまだ海底にあった時代のカキなどの生物の死骸が堆積して出来た土壌で、

その厚みは300mにも及んでいます。この白亜土は熱を吸収しやすい上、水はけも良く、

豊富なミネラル分を含み、ワインに素晴らしい個性を与えています。

地下にはこの石灰質の土壌をくり抜いて造られた地下蔵(カーヴ)が網の目のように張り巡らされ、

その全長は250km!太陽の光を遮断し、常に温度を一定に保つこのカーヴは、

シャンパンをシャンパンたらしめる「瓶内二次発酵」とその後の熟成に大きな役割を果たしています。

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