モンターニュ・ド・ランス

”ランスの山”という意味のこの地区は、ピノ・ノワールの名産地で、

シャンパーニュの中心的な都市ランスを擁する丘陵地。町の中心にはフランスの三大聖堂の一つで、

世界遺産にも認定されているノートル・ダム大聖堂があります。

また、ランスには大手メゾンが集中し、代表的なところだけでもポメリー、ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン、

テタンジェ、パイパー・エドシック、ランソン、クリュッグ、ルイ・ロデレールと、

まさにシャンパンの都といった趣の街です。

この地方のグラン・クリュ

アンボネイ、ボーモン・シュール・ヴェール、ブジー、マイイ・シャンパーニュ、ピュイジュー、

シルリー、ヴェルズネイ、ヴェルジー、ルーヴォア

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ランソン Lanson (メゾン所在地区 ランス)

歴史も規模もシャンパン界でトップクラスのランソン

近代的な設備を取り入れながらも、伝統的なシャンパンを守り続ける。

シャンパンのメゾンの中では3番目に古いランソン(最古はリュイナール、2番目はモエ・エ・シャンドン)。

創業者であるドゥラモット家の2代目が後継者に恵まれなかったため、

シャンパン造りに精通していたジャン・バプティスト・ランソンに事業を譲ったことから、

1837年に現在の社名に変更されました。ちなみにランソンのボトルネックラベルやコルクに、

2代目のニコラ・ドゥラモットがマルタ騎士団に所属していたことに由来しています。

このように歴史あるメゾンながら、現在は近代的な工場で製造が行われています。設備は最新鋭でも、

重要な工程は必ず人間の目で確認をする、目が疲れてミスが起こらないよう30分交替で行うなど、

あくまでもシャンパン造りの主役は人間。近年多くのシャンパンで取り入れられている

マロラクティック発酵(高酸度のリンゴ酸がまろやかな酸味の乳酸に変わる現象)もあえて行わず、

昔ながらのシャンパンの味わいを守り続けているのも特徴です。代表的な銘柄、ブラックラベルを飲めば、

ピノ・ノワールの力強い、それでいて優雅な味わいにシャンパンの伝統を感じることが出来るでしょう。

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ピノ・ムニエ Pinot Meunier

白い果汁の黒ブドウ。ヴァレ・ド・ラ・マルヌで多く栽培。単に「ムニエ」(Meunier)とも呼ばれ、

葉の表面が粉をふいた様に見えるのが名前の由来(ムニエとはフランス語で粉屋のこと)。

熟成感とフルーティーさを与える黒ブドウで、ブレンドしたワインの熟成を早めてくれますが、

反対に長期熟成には不適。ピノ・ノワールよりやや軽く、バランスの取れた味わい。

柔らかさを醸し出し、ブレンドしたワインにまろやかさとブーケを与えます。

ピノ・ノワールとシャルドネの補助品種のイメージが強く、ともすると一段下に見られがち。

しかし最近ではその2種には無い個性を重用されています。

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ビルカール・サルモン ル・クロ・サン・ティレール 1996

白亜質の比類なき土壌で収穫されたピノ・ノワールのみを使用。

その卓越した味わいを完璧に表現するためドザージュは一切行わない。

厳選された年のみ年3500~7500本しか生産されない

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Billecart-Salmon Le Clos Saint-HiLaire 1996

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ピノ・ノワール Pinot noir

ブルゴーニュ(Bourgogne)地方の代表的赤ワイン用ブドウ品種。

単に Pinot ともいい、またノワリヤン Noirien、あるいはピノ・フラン Pinot franc とも呼ぶ。

この品種は地方によって呼び名が異なり、

ボージョレ(Beaujolais)地方ではプティ・ブルギニヨン、

アルザス地方ではビュルギュンデール、パリ盆地の東南にあたるヨンヌ県ではプティ・ヴェロ、

フランス中央部ではオーヴェルナ・ノワールあるいはプラン・ノーブルなどと呼んでおり、

それほど広い地域で栽培されている品種である。

濃緑色で、やや厚みがある葉は切れ込みが浅く、葉柄の接続部が竪琴状に切れ込んでいる。

円筒型をした葡萄の房は小型で、丸く、小さな黒色の果粒がびっしりとついているのが特徴。

これでつくったワインは高級アルコール様の独特な香りと酸味があり、

タンニンはカベルネほど多くはないにしても、時間をかけて熟成させる必要があり、

ブルゴーニュ地方に、ボルドー地方にみられるような酒商を育てた原因の一つとも

考えられる。ピノ・ノワールには、その外観、生産性、果粒の色調、

出来たワインの酒質などの異なる変種が数多く知られている。