ダルモア DALMORE ハイランド

ほのかに甘くフルーティーな香りが漂い、コクがあってスパイシー、

微かにスモーキーなダルモアは、食後の休息の時間にゆったりと味わいたい。

コクのあるモルト・ウイスキーには葉巻がよく合う。ダルモアには、葉巻に合うよう、

12年と21年の熟成モルトを特別に合わせたシガー・モルトが発売されている。

またモルトファン垂涎の、50年以上眠っていたダルモアがある。

1920年~1930年代に仕込まれたモルト・ウイスキー、黒の陶器に大切に詰められた「ダルモア50」が、

わずかながら出回っているのだ。バナナ葉巻をくゆらせながら味わったら、最高の気分だろう。

なお各ラベルの上、ボトルの肩付近に立派な角の牡鹿の紋様が描かれているが、

ダルモア蒸留所のあるロス州は、昔から鹿撃ちで名が知れていた土地だ。

それが牡鹿デザインの由来になっているという。

蒸留所は、ロス州アルネス町郊外の、クロマティー湾を見下ろす絶景の地に建っている。

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ザ・グレンリヴェット THE GLENLIVET

「スコッチの父」はシャープな切れ味を持つ!

ザ・グレンリヴェットは珍しく硬水(通常は軟水)が使われており、

シャープな切れ味とフルーツや花のような香りを持つ。

スコッチの歴史は、密造の歴史でもあります。

18世紀初頭に、スコットランドがイングランドに統合されて以降、

ウイスキーにとんでもない重税が掛けられるようになり、スコットランドの人々は、

長い間山奥の深い谷間でこっそりとウイスキーを造っていた。

イングランドがあまりの密造の多さに音を上げて、課税緩和策をとったのが1823年の事。

これにより、ウイスキーの密造時代はようやく終わりを告げた。

翌年、初の政府公認蒸留所として認可されたのが、このグレンリヴェットである。

密造酒仲間からは裏切り者扱いされたが、このモルト・ウイスキーは大人気を博し、

次々に同じ名前のウイスキーが現れる始末。たまりかねて訴訟を起こしたほどだ。

それ以来、名前の上に「ザ」をつけ、これぞ本物のグレンリヴェットであることを誇っている。

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グレンモーレンジ GLENMORANGIE

フルーツの香りが女性を誘う!

ウイスキーというと、どちらかといえば男の酒のイメージが強い。

けれどウイスキー初心者の女性にもお勧めできるのが、このグレンモーレンジだ。

淡い金色のボトルの色合いからして華やかだが、飲んでみると更に華やかさが増す。

花の香りの様な甘くかぐわしい香りがあり、繊細な味が、舌の上でさわやかに躍る。

だからといって、男性に物足りないなんて事はない。

何しろグレンモーレンジは、スコットランド国内で最も愛されているモルト・ウイスキーの一つ。

出荷しているのは全てシングル・モルト。ブレンデット用には、一切供給していないのだ。

ハイランド・モルトの、代表中の代表と言えるだろう。

フローラルでフルーティーな香りの元は、バーボン樽にある。

ここでは、熟成樽にバーボンの空樽を使用しているのだ。

アメリカ・ケンタッキー州のオークを原木ごと買い上げ、

それを一度バーボンの熟成に使用してから、モルト・ウイスキーの熟成に使っている。

そのこだわりが、世界に愛されるモルト・ウイスキーの原動力になっているのだ。