マリー・アントワネットやマリリン・モンローからカンヌ映画祭まで
世界のセレブリティーを夢中にさせるシャンパン・メゾン。
ドイツ生まれのフローレンス・ルイ・エドシックがフランスのランスへ移り住み、
1785年にメゾンを設立。そのエレガントなシャンパンは王室でも評判を呼び、
当時の王妃、マリー・アントワネットからも寵愛を受けました。
フローレンスの死後、甥達の代で3社に分かれたうちのひとつが現在のパイパー・エドシック社に。
パイパー・エドシックと言えば、カンヌ映画祭のオフィシャル・シャンパンとして認定されるなど、
映画との関係が切っても切れません。何と言っても、映画に登場した初めてのシャンパンであり、
”The Movie Champagne”という名誉ある異名も誇る程。
かのマリリン・モンローが夢中になったシャンパンとしても名高く、
真紅のラベルのスタンダード・キュヴェのように大変華やかなイメージが有ります。
その反面、フレッシュさを保つため、現在主流となっているマロラクティック発酵
(発酵の段階で高酸度のリンゴ酸からまろやかな乳酸に置き換わる現象)を行わないなど、
独自の哲学を貫く職人的な姿勢も。同社のシャンパンが世界各国で数々の賞を受賞し、
セレブリティーを始め多くのファンを獲得してきたのも、その品質の高さがあればこそと言えるでしょう。