ミドルトン蒸留所

世界最大のポットスチルが数々の銘柄を造る。

ミドルトン蒸留所の代表ウイスキーは、その名を冠した「ミドルトン・ベリー・レア」。

麦の香り、樽の香り、ハーブや木の香りなどがほのかに漂ってくる楽しい味。

できるだけ加水せず、ストレートでじっくり味わいたい。

このアイリッシュ・ウイスキーは、毎年熟成樽の中から厳選された50樽からボトリングされるが、

ラベルにはその時の年数しか記載されていない。蒸留年と勘違いしないよう要注意。

ミドルトン蒸留所は、アイルランドの蒸留所が集まったIDGというグループの中心的な蒸留所。

世界最大のポットスチル(蒸留器)を持ち、そのスチルから様々な銘柄のウイスキーを造り出している。

例えば、1780年創業の老舗「ジェムソン」も同グループに集約されて、

現在、ジェムソンのウイスキーはミドルトン蒸留所で造られている。

創業年をラベルに表記した「ジェムソン12年」は、アイリッシュ・ウイスキーのベストセラーだ。

その他、「タラモア・デュー」「レッドブレスト」「リマリック」などが、この蒸留所で生まれている。

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ブッシュミルズ蒸留所

ブレンデッドもシングル・モルトもある世界最古の蒸留所。

この蒸留所で造られているブッシュミルズは、飲み口がドライ。そして独特の香りがあり、

飲んだ後口は爽やかだ。すっきりしたその風味は、寝つけない夏の夜などにぴったりかもしれない。

ブッシュミルズ蒸留所は1608年に北アイルランドのブッシュミルズの町で創業した、世界最古の蒸留所だ。

ビールや蒸留酒の伝播には、宣教師が大きな役割を果たしたと言われている。

早くから蒸留所が誕生した背景には、このあたりが、

宣教師・聖パトリックと縁の深い土地だったことが関係するのではないかと考えられている。

ちなみにブッシュミルズとは、”林の中の水車小屋”という意味で、そのロマンチックな名称が、

この蒸留所のさわやかな風味のウイスキーにとてもマッチしている。

この老舗中の老舗蒸留所では、ブレンデッドのほかにも、

「ブッシュミルズ・シングル・モルト10年」というシングル・モルトも造っている。

アイルランドでは基本的にピートを使わないので、スコッチ・シングル・モルトと違い、

ピート香は無いものがほとんどだ。

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シャンパーニュ地方のブドウ

原産地統制名称法(AOC法)というフランスのワインの法律により、生産地域やブドウ品種、

醸造方法など、シャンパン造りに関わる様々な事柄が規定されています。

ブドウから搾る果汁の量も厳しく制限され、1Lを搾るのには1.6kgものブドウを使わなければなりません。

ここまでふんだんにブドウを使うスパークリングワインはヨーロッパではシャンパンだけ。

フランス高級ワインの中でも究極のワインと言われるシャンパンならではのこだわりが感じられます。

また、栽培においてもブドウ樹の剪定や高さ、植え付けの間隔や密度などが細かく決められています。

冬には一面雪に覆われることが少なくないシャンパーニュ地方では、

春の遅霜やあられが新芽を襲うことも。そのため簡易ストーブのような物を畑一面に並べて火を焚いたり、

反対に水を撒いて芽を凍らせることで保護したりと、苦労が絶えません。

そうして丹精を込めて育てられたブドウは丁寧に手摘みされ、

手間と時間のかかる瓶内二次発酵のシャンパーニュ方式を得て、美味しいシャンパンに生まれ変わります。

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モンターニュ・ド・ランス

”ランスの山”という意味のこの地区は、ピノ・ノワールの名産地で、

シャンパーニュの中心的な都市ランスを擁する丘陵地。町の中心にはフランスの三大聖堂の一つで、

世界遺産にも認定されているノートル・ダム大聖堂があります。

また、ランスには大手メゾンが集中し、代表的なところだけでもポメリー、ヴーヴ・クリコ・ポンサルダン、

テタンジェ、パイパー・エドシック、ランソン、クリュッグ、ルイ・ロデレールと、

まさにシャンパンの都といった趣の街です。

この地方のグラン・クリュ

アンボネイ、ボーモン・シュール・ヴェール、ブジー、マイイ・シャンパーニュ、ピュイジュー、

シルリー、ヴェルズネイ、ヴェルジー、ルーヴォア

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メーカーズ・マーク MAKER’S MARK

流れかかる封蝋が目印の手作りの味わい。

バーボン特有の、苦味を含んだ樽の香りが殆ど無く、その代わりに柑橘系の甘い香りが清々しく漂う。

メーカーズ・マークのこの独特の風味は、まろやかさを追求した結果として、

ライ麦の代わりに冬に収穫された小麦を使うようになったことによるという。

この逸品を生む蒸留所は、バーボンメーカーの中でもっとも小さい。

サミュエルズ家によって経営されてきたこの蒸留所は、一時閉鎖された時期があった。

しかし同家4代目が、廃墟になっていた蒸留所を見事に復興、先祖の夢を現在につないだ。

同社は、少量生産を貫き、手作りウイスキーを提供するのがポリシー。

このブランドだと一目でわかる封蝋も、一つ一つ手作業で行われている。

封蝋を切り、グラスにウイスキーを注ぐとき、生産に携わる人達の温もりが伝わるようだ。

ちなみに、赤の封蝋のレッド・トップがスタンダード品だが、他に黒、金色の封蝋のものもある。

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カティサーク CUTTY SARK

帆船のウイスキー。麦芽の香味に懐かしさがある。

ほのかにオレンジの香りが漂う、さわやかな風味は、帆船の颯爽としたイメージとぴったりマッチする。

その帆船の名前カティサークというブランド名を付けたのも、ラベルの帆船の絵と、

「CUTTY SARK」「SCOTS WHISKY」という文字を手書きしたのも、ジェームズ・マクベイという画家である。

ラベルの文字が手書きというのは、あまり例を見ない。

カティサークは、ワイン商の通称ベリーズ社が、20世紀になってから初めて作った自社ブランドだ。

ブランド名を決める昼食会に招待されていたのがマクベイ。

彼はその場で、中国から紅茶を運ぶ高速帆船として大活躍した有名帆船「カティサーク」を思いついた。

カティサークは、当時はもう役目を終えていたが、ポルトガルに売却されていた同帆船が

イギリスに買い戻され、それが大きな話題になっていた。会議に集まった人達は皆「それだ!」と。

現在、世界百数十ヶ国で販売される大ブランドが、まさにこのとき誕生したわけだ。

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ザ・フェイマス・グラウス THE FAMOUS GROUSE

日本では超有名ブランドとまでは言えないが、バランスのとれたコクが身上のこのスコッチは、

地元スコットランドでは人気ナンバーワン、世界市場でも10位以内に入る。

創業者は、食料雑貨店の3代目だったマシュー・グローグ。19世紀終わりから、

ウイスキーの開発に着手し、ようやく造り上げたウイスキーに、彼は「ザ・グラウス・ブランド」と名づけた。

グラウスとは、スコットランドの国鳥である雷鳥のこと。

当時は上流社会で雷鳥狩りが流行していたこともあって、このウイスキーは大評判をよんだ。

人々がウイスキーの名前ではなく、

”あの有名な(フェイマス)雷鳥をくれ”と注目するようになったのをみたマシューは、

「ザ・フェイマス・グラウス」にブランド名を変えてしまったのだそうだ。

そのグラウスをさらに有名にしたのが、

「夜を共にする恋人のようにメローな味わい・・・・一杯のグラウスの他は何も欲しくない」

という広告コピー。世界に羽ばたく雷鳥の味をぜひ味わってみたくなる、なんとも素敵な文句だ。

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シャンパンのヴィンテージと種類

異なるブドウ品種、異なる畑、異なる収穫年のワインをブレンドした

ノン・ヴィンテージ(NV)がシャンパンの基本。

そのため、シャンパンのラベルには収穫年が記載されていない場合が多いのですが、

一方で年号が記載されているラベルも存在します。

それはブドウの作柄が格別に優れた年だけ造られるヴィンテージ・シャンパンである証拠。

そのほか、シャンパンには次のような種類があります。

◆ノン・ヴィンテージ(NV)

基本的に異なるブドウ品種、異なる畑、異なる収穫年の原酒ワインをブレンドして製造する、そのメゾンを

象徴するシャンパン。ラベルに収穫年の記載はない。瓶内で澱と共に熟成する期間は最低15カ月。

◆ヴィンテージ

格別に優れた作柄の年に限り造られ、同じ収穫年の原酒だけで製造する。

ラベルにはミレジメ(Millesime)という文字(=ヴィンテージ)と共に収穫年が記載されることが多い。

瓶内で澱とともに熟成する期間は最低30カ月。

◆キュヴェ・プレスティージュ

極上の原酒のみを使用した、各メゾンを代表する最高級シャンパン。

大体はヴィンテージだが、複数のヴィンテージを調合した、ノン・ヴィンテージもある。

モエ・エ・シャンドンのドン・ペリニヨン、ルイ・ロデレールのクリスタルなどが有名。

日本では、プレステージ・シャンパンと呼ばれることが多い。

◆ブラン・ド・ブラン

”白の白”という意味で、白ブドウ種(シャルドネ)のみで造るシャンパン。

◆ブラン・ド・ノワール

”白の黒”という意味で、黒ブドウ種(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)のみを使って造るシャンパン。

◆ロゼ

白ワインに赤ワインをブレンドして造る「アッサンブラージュ」法は、ワインではシャンパンにだけ

認められている製造方法。そのほか、黒ブドウの果皮と種子を果汁に漬け込んで、

色が移ったところで取り除く「セニエ」法、「マセラシオ」法などがある。

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シャンパーニュの気候

アルザスよりも北に位置するシャンパーニュの年間平均気温は約10度で、

季節による変化が大きく、冷涼で、ブドウの栽培には厳しい気候となっています。

しかしながら、栽培者の弛まざる努力と特殊な土壌の恩恵を受け、

酸味とミネラル分の強いブドウが育まれ、

結果としてシャンパンにシャープな切れ味と格調高さをもたらしています。

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シャンパンの泡

シャンパンをシャンパンたらしめている特徴の一つに「泡」があります。

シャンパン造りの過程で、発酵促進のためリキュール・ド・ティラージュ

(ワインに蔗糖と酵母を混ぜ合わせた液体)を添加しますが、

それによってアルコールと炭酸ガスが生まれ、その炭酸ガスがワインに溶けると泡になります。

シャンパンの泡が、他の発泡性ワインと比べても繊細で美しい理由は、

低温に保たれた地下化カーヴで、ゆっくり時間をかけて熟成させるところにあります。

グラスの底から細かい泡が生まれては果てしなく舞い上がる様は、

間接照明やキャンドルの柔らかい灯りで見ると、より一層引き立ちます。

また、立ち昇った泡がグラスの縁に作る輪を、「真珠のコリエ(首飾り)」と

ロマンティックな名前で呼んだりします。

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