日本では超有名ブランドとまでは言えないが、バランスのとれたコクが身上のこのスコッチは、
地元スコットランドでは人気ナンバーワン、世界市場でも10位以内に入る。
創業者は、食料雑貨店の3代目だったマシュー・グローグ。19世紀終わりから、
ウイスキーの開発に着手し、ようやく造り上げたウイスキーに、彼は「ザ・グラウス・ブランド」と名づけた。
グラウスとは、スコットランドの国鳥である雷鳥のこと。
当時は上流社会で雷鳥狩りが流行していたこともあって、このウイスキーは大評判をよんだ。
人々がウイスキーの名前ではなく、
”あの有名な(フェイマス)雷鳥をくれ”と注目するようになったのをみたマシューは、
「ザ・フェイマス・グラウス」にブランド名を変えてしまったのだそうだ。
そのグラウスをさらに有名にしたのが、
「夜を共にする恋人のようにメローな味わい・・・・一杯のグラウスの他は何も欲しくない」
という広告コピー。世界に羽ばたく雷鳥の味をぜひ味わってみたくなる、なんとも素敵な文句だ。