流れかかる封蝋が目印の手作りの味わい。
バーボン特有の、苦味を含んだ樽の香りが殆ど無く、その代わりに柑橘系の甘い香りが清々しく漂う。
メーカーズ・マークのこの独特の風味は、まろやかさを追求した結果として、
ライ麦の代わりに冬に収穫された小麦を使うようになったことによるという。
この逸品を生む蒸留所は、バーボンメーカーの中でもっとも小さい。
サミュエルズ家によって経営されてきたこの蒸留所は、一時閉鎖された時期があった。
しかし同家4代目が、廃墟になっていた蒸留所を見事に復興、先祖の夢を現在につないだ。
同社は、少量生産を貫き、手作りウイスキーを提供するのがポリシー。
このブランドだと一目でわかる封蝋も、一つ一つ手作業で行われている。
封蝋を切り、グラスにウイスキーを注ぐとき、生産に携わる人達の温もりが伝わるようだ。
ちなみに、赤の封蝋のレッド・トップがスタンダード品だが、他に黒、金色の封蝋のものもある。