ロイヤル・ロッホナガー

ヴィクトリア女王が愛した味わい

このモルト・ウイスキーは爽快感のある香りが漂う、スパイシーでコクのあるタイプ。

食後のひとときにぜひ味わいたい。

ロッホナガーとは、ディー川沿いにある山の名前で、ゲール語で”岩の露出した湖”の意味。

湖の名前が、そのまま山の名前にも使われているのだ。

詩人バイロンが幼少時に暮らしたというこの地に、蒸留所が設立されたのが1845年。

その3年後のことである。

蒸留所の隣にあったバルモラル城を、当時のヴィクトリア女王が夏の離宮として購入した。

蒸留所の創設者ジョン・ベグがこの隣人に「見学に来ませんか」と手紙を書いたところ、

ロイヤル・ファミリーが本当に見学に訪れた。

しかもその後「王室御用達」を許可する書状が送られてきたのだ。

以来、ロッホナガーの頭にロイヤルが付いたのである。女王夫妻は、このモルトを愛飲して、

時に極上ボルドーワインにロッホナガーを数滴たらして飲んでいたとか。

いったいどのような味になるのか、興味のある方はお試しあれ。