ポルトガルはユネスコの世界遺産に、ぶどう畑が2ヵ所(ドウロとピコ島) も認定されている。ワイン造りの歴史は古く、ローマ時代には輸出もしていたという。また、1756年には、ポート・ワインの生産地域を限定する制度を導入しており、原産地統制呼称制度のパイオニア的存在でもある。
ボルトカルは、イベリア半島の大西洋側の約15%を占める。国土は南北に細長
く、北部と南部、海側と山側でぶどう栽培条件が異なる。また、各地に多くの固
有品種をもつのも大きな特徴。狭い国土ながら、それぞれの地域性を生かした、
個性豊かなワインの数々が生み出されている。タイプも微発泡の白から、フルボ
ディの赤までバラエティ豊かだ。