異なるブドウ品種、異なる畑、異なる収穫年のワインをブレンドした
ノン・ヴィンテージ(NV)がシャンパンの基本。
そのため、シャンパンのラベルには収穫年が記載されていない場合が多いのですが、
一方で年号が記載されているラベルも存在します。
それはブドウの作柄が格別に優れた年だけ造られるヴィンテージ・シャンパンである証拠。
そのほか、シャンパンには次のような種類があります。
◆ノン・ヴィンテージ(NV)
基本的に異なるブドウ品種、異なる畑、異なる収穫年の原酒ワインをブレンドして製造する、そのメゾンを
象徴するシャンパン。ラベルに収穫年の記載はない。瓶内で澱と共に熟成する期間は最低15カ月。
◆ヴィンテージ
格別に優れた作柄の年に限り造られ、同じ収穫年の原酒だけで製造する。
ラベルにはミレジメ(Millesime)という文字(=ヴィンテージ)と共に収穫年が記載されることが多い。
瓶内で澱とともに熟成する期間は最低30カ月。
◆キュヴェ・プレスティージュ
極上の原酒のみを使用した、各メゾンを代表する最高級シャンパン。
大体はヴィンテージだが、複数のヴィンテージを調合した、ノン・ヴィンテージもある。
モエ・エ・シャンドンのドン・ペリニヨン、ルイ・ロデレールのクリスタルなどが有名。
日本では、プレステージ・シャンパンと呼ばれることが多い。
◆ブラン・ド・ブラン
”白の白”という意味で、白ブドウ種(シャルドネ)のみで造るシャンパン。
◆ブラン・ド・ノワール
”白の黒”という意味で、黒ブドウ種(ピノ・ノワール、ピノ・ムニエ)のみを使って造るシャンパン。
◆ロゼ
白ワインに赤ワインをブレンドして造る「アッサンブラージュ」法は、ワインではシャンパンにだけ
認められている製造方法。そのほか、黒ブドウの果皮と種子を果汁に漬け込んで、
色が移ったところで取り除く「セニエ」法、「マセラシオ」法などがある。