英語でソイル。土壌、土質を意味する名詞で、語源は
ラテン語のソルーム。気候や葡萄の品種栽培法などとともに
ワインの品質、タイプを左右する重要な因子の一つ
欧州系の葡萄であるヴィティスヴィニフェラは水分や塩気の少ない土壌であれば
だいたい栽培できるが上質なワインを作るためにはそれなりに次のような
物理的・科学的な面で適した土地を選ばなければならない
物理的な性質ボルドーのシャトーディケムやシャトー・ラフィット・ロートシルト
の畑の土壌は小石を50から70%も含みブルゴーニュの銘醸畑のそれも
30%~50%の岩石の破片からなるというように上級ワインを産出する葡萄畑の
土壌は一般に、砂利、小石、岩石、の破片などを多く含んでいる
これらは土壌の通気性や水はけをよくし気温が高い日中に熱を蓄えて夜間の
気温低下を防ぐ効果を果たすと言われている
科学的性質一般的に言って粘土質土壌からは色が濃く
タンニンが多く、ボディのあるワインが生まれ
石灰質土壌からはボディはないが香り高いワインが出来ると言われている
土壌中の珪酸の影響は砂地か、砂利混じりかといった物理的性質に影響し
前者からは香り高く繊細なワインが生まれる