ザ・フェイマス・グラウス THE FAMOUS GROUSE

日本では超有名ブランドとまでは言えないが、バランスのとれたコクが身上のこのスコッチは、

地元スコットランドでは人気ナンバーワン、世界市場でも10位以内に入る。

創業者は、食料雑貨店の3代目だったマシュー・グローグ。19世紀終わりから、

ウイスキーの開発に着手し、ようやく造り上げたウイスキーに、彼は「ザ・グラウス・ブランド」と名づけた。

グラウスとは、スコットランドの国鳥である雷鳥のこと。

当時は上流社会で雷鳥狩りが流行していたこともあって、このウイスキーは大評判をよんだ。

人々がウイスキーの名前ではなく、

”あの有名な(フェイマス)雷鳥をくれ”と注目するようになったのをみたマシューは、

「ザ・フェイマス・グラウス」にブランド名を変えてしまったのだそうだ。

そのグラウスをさらに有名にしたのが、

「夜を共にする恋人のようにメローな味わい・・・・一杯のグラウスの他は何も欲しくない」

という広告コピー。世界に羽ばたく雷鳥の味をぜひ味わってみたくなる、なんとも素敵な文句だ。

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グレンファークラス GLENFARCLAS

”鉄の女”と呼ばれたイギリスのサッチャー元首相が好んだと言われるのがこのモルト・ウイスキー。

特にアルコール度数60度のグレンファークラス105がお好みだったというから、さすが鉄の女?

さわやかなフルーティーさが持ち味で、水で割ってもしっかりした深いコクがある。

食後のゆったりとしたひとときに口にするのにぴったりだ。

このモルトは、背後にそびえるベンリネス山の雪解け水を源流とする泉の良質な軟水を使用し、

ガスバーナーで直火焚きをしている。そしてスペイサイドで最も大きなスチル(蒸留器)で蒸留し、

最後はシェリー樽(シェリー酒貯蔵用の空樽)で寝かされる。こうして生まれたモルトは、

ブレンダーが選ぶスペイサイドトップ3に常に選出されている、スペイサイドを代表する逸品だ。

グレンファークラスとは、スコットランドの言語ゲール語で”緑の草原の谷間”の意味。

スペイ川を望む草原に立つ蒸留所は、創業1836年。

創業者一族がいまだに家族経営をしている、数少ない蒸留所だ。

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