グランツ GRANT’S

スペイサイド・モルト中心の原酒が華やかな香りと、切れ味さわやかな奥深い風味を紡いでいるグランツは、

日本にも根強いファンが多い。グランツの三角ボトルを見ると、グレンフィディックを思い出すだろう。

そう、同じボトルの形から想像できるように、どちらも同じ会社のウイスキーなのだ。

元々はモルトの蒸留所だったが、モルトの最大の顧客だったブレンド会社が倒産するという悲劇に遭遇して

経営危機に陥った。それをどうにか乗り切り、今度はブレンデッドの製造にも乗り出したのだ。

現在ではイギリス国内で売り上げ上位に入るほど成長している。その起死回生の道のりには、

創業から5代目の現在まで、大企業の傘下に入らず、ファミリーだけで守り抜いてきた歴史がある。

三角ボトルは、それぞれの面が、火(石炭の直火焚き)、水(良質の軟水)、

土(大麦とピートという大地の恵み)をあらわしている。これは、ウイスキーはこの3つから造られているとの、

創業者ウイリアム・グラントの信念が元になっているのだという。

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ザ・バルヴェニー THE BALVENIE

美しい琥珀色とスタイリッシュなラベルが輝く!

ザ・バルヴェニーは、若草のようなみずみずしさを持ちながら、なおかつ優美な深さを併せ持っている。

金色に輝くその色は、実に魅惑的だ。バルヴェニーの10年物や12年物はバランスのいい風味が人気だ。

一つの樽から瓶詰めしている「ザ・バルヴェニー15年シングル・バレル」はそれにも増して秀逸だろう。

1本1本に蒸留年月日、瓶詰年月日ボトル・ナンバー等がラベルに手書きで記されている。

シンプルですっきりとしたラベルだ。このモルト・ウイスキーをつくる蒸留所バルヴェニーは、

世界一の販売量を誇るグレンフィディックの、第2蒸留所として1892年に誕生した。

グレンフィディックの兄弟分といえる。同じ敷地内に隣り合った蒸留所、しかも同じ水源、

同じ産地で育った兄弟なら、風味も似通っているように思える。ところが不思議なことに、

兄弟がお互いの存在を主張するように、はっきりとそれぞれの個性が浮き出ているのだ。

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グレンフィディック

シングル・モルトの先駆けは売り上げ世界一!

グレンフィディックは、もっとも著名な銘柄の一つだ。比較的飲み口が軽く、

万人に親しまれ、シングル・モルトの売り上げ世界ナンバーワンを誇っている。

ウイスキーをよく知らない人でも、三角形のユニークなボトルを見たことがある人は

多いはずだ。この三角ボトルは、当初業界で笑い者になったというが、

もっと笑い者にされたのが、1960年に、それまでブレンデッド用に出荷していた

モルト・ウイスキーを、業界に先駆けて、シングル・モルトとして販売を始めたことだ。

当時はほとんどがブレンデッド・ウイスキーだったから、個性が強いシングル・モルトが

一般に受け入れられるわけがないと、鼻で笑われてしまったのだ。

ところが業界の冷たい視線をよそに、グレンフィディックは売れに売れた。

シングル・モルトが注目を浴びたのは、それからである。

いまやシングル・モルトの代名詞にもなっているグレンフィディック、

まだ飲んだことが無ければ、一度は飲んでみてほしい!