レミーマルタンについて

同社の創業は、1724年。コニャック業界創業屈指の老舗である。1738年の農業大不作の年、ルイ15世は、ぶどう栽培を削減させたが、レミー・マルタンだけはぶどう畑拡大を許す特権を授かった。

同社は、現在も畑を持っているが、その収穫では当然原料不足。契約栽培者は、グランド、プティット両シャンパーニュ地区に2000軒ある。また、大手製樽会社のセガン・モローは姉妹会社。

VSOPは、5年以上熟成品。1738は、ルイ15世の特権を記念した製品。フローラル&フルーティーな風味。XO・エクセレンスは、平均23年以上熟成、ルイ13世は、グランド・シャンパーニュ原酒のみの最高級品。

シンデレラ・ワインとは?

まったく世に知られていなかったにもかかわらず、ワイン批評誌などの高評価によって一夜にして有名になり、高価格で取引されるようになったワイン。

ボルドー右岸の、特にサンテミリオンとポムロムが発祥で、代表的なものには「シャトー・ル・パン」「シャトー・ド・ヴァランドロー」「ラ・モンドット」「ル・ドーム」などがあります。

ジョニーウォーカーについて

スペイサイドにジョニー・ウォーカーが所有するカードゥ蒸留所の原酒がキーモルト。タリスカー、ロイヤル・ロッホナガーなど贅沢にブレンド。世界中のウイスキー好きに愛され続けている味。

ジョニーウォーカーの歴史は1820年、ジョンウォーカー&サンズ社として創業、創業者はジョン・ウォーカー。3代に渡すウイスキー造りで、世界に名だたる銘品を誕生させた。

琥珀色のウイスキーの誕生

現在のような琥珀色のウイスキーになったのは18世紀のはじめ。ウイスキーの関税が一気に引き上げられ、密造者が続出。税吏の目を逃れる為、シェリー空樽に隠して貯蔵し、熟成させるという方法を発見。これが幸いしたのか、透明の液体が琥珀色のおいしい酒にその姿をかえていった。

アベラワーについて

スペイ川沿いのアベラワーの村で、1826年に操業をスタート。現在、フランスのペルノ・リカール社傘下。10年はスタンダード品だが、ラムレーズンやバニラエッセンスのような濃厚な風味があり、スペイサイド・モルトの佳品として評価も高い。

国際ワイン&スピリッツ大会で、6度の金賞受賞に輝く実力派。15年はさらに熟成感を高めた製品で、シェリー樽熟成由来の豊かなコクと香りが楽しめる。左端は蒸留年を表示したヴィンテージ品で、さわやかでスムーズな口当たりが特徴。

ブレンデッド・スコッチのクラン・キャンベルやハウス・オブ・ローズの重要な原酒で、それらと飲み比べてみるのも楽しい。

ワインの辛口と甘口

ワインは、ぶどうに含まれる糖分が酵母の働きでアルコールに変えられて出来る酒。したがって糖分がすべてアルコールに変われば辛口タイプ。発酵を途中で止めれば甘口タイプ。

例えば、貴腐ぶどうのように糖度が非常に高い場合、酵母の活動が限界になり、糖分が残る甘口ワインになる。

ぶどうの品種や地域、造り方などの違いにより甘口、辛口のレベルがある。ワイン・ボトルの裏ばりに説明が多く、参考になる。