Hattenheim ハッテンハイム

ドイツのラインガウ地方の村の名。

12世紀、ここにクロスター・エーバーバッハが建てられてから、これを中心として葡萄栽培が始まった。

昔、自家用ワインのうち最高級のものをカビネットと呼んでおり、カビネットという言葉はここで生まれた。

ただしドイツのワイン法で定められているKabinettとは無関係である。

現在修道院の跡は国立ワイン醸造管理場に利用され、修道院時代、世にもてはやされたシュタインベルガー名をうたった高級白ワインが作られている。

ボルドー

フランス南西部ジロンド県の県都、ローマ時代アキタニア属州の首都としてひらけ

4世紀頃その周辺で葡萄が栽培され、ワインが作られていた

作家サルヴィアンは葡萄が育ち果物がいっぱいのアキテーヌとたたえている。

今もサン・テミリオンのシャトーにその名をとどめている。

4世紀の詩人オーゾーヌは友人に青春を蘇らしてくれるワインを求めて

と書き送っている。それが恋人のようなワインであったのだろうか

フランス人はボルドーのワインをエル(彼女)と表現しブルゴーニュのリュイ(彼)に

対比させている。アキテーヌの公女がヘンリー2世と結婚し1154年から1453年までイギリスの支配下にあったボルドーは王の保護のもと

ワインの輸出を中心に発展していった。酒商のことを英語でシッパーというのも

その頃の名残りだろう。当時フランス国外でもてはやされジロンドのなを高めたのがクラレットでそれはよく熟した赤ワイン用のぶどうをごく短時間発酵させて搾ったものであった。

現在のボルドークレーレはこれを再現したものでジロンド川の右岸で作られている。

このすぐ飲める軽い淡色の赤ワイン(rose)は若者の間に人気がある。

ボルドーの原産地統制名称ワインは、地方名、地区名、自治体名のいづれか1つを

ラベルにうたっている。