ジョニーウォーカー 逸話

ジョニー・ウォーカーの特徴といえば、長方型の四角いボトル。
いまでこそボトルの形はさまざまだが、当時は斬新な形だった。斜めに貼ったラベルも
思い切ったデザイン。このおかげで、棚に並ぶボトル群のなかでも、ひときわ目を引く印象的な存在になった。
また、覚えやすい名称と、英国紳士のひな型のようなキャラクター、ストライディングマンが繰り出す多くの広告が名声を広めた。
実はこのストライディングマン、じつは時代にあわせてファッションやスタイルが微妙にモデルチェンジされている。

ヴィンテージはワインのバースディー

ワインを語るときに、よくヴィンテージということばを耳にします。
このヴィンテージということばは、ぶどうが収穫された年を示すものです。
たとえば、ワインのラベルに「1983」とあれば、そのワインは1983年に
収穫されたぶどうを使ってつくったワインということを表してくれるのです。
この表示見て、その年の、その国の、その地方の天候がわかれば収穫されたぶどうの品質が分かってきます。
ですから、このようにぶどうの収穫を表すヴィンテージを表示する目的なのです。
例えば、ボルドーの有名なシャトーのワインのように、そのワインをつくっている生産者の個性を楽しむような
ものでは、収穫年の違いをによるワインの品質の変化が興味の対象になります。
ですから、ヴィンテージの表示が必要になってきます。また、このようなワインでは、飲みごろになるまでに10年以上もかかるものも
あるのでヴィンテージの表示が必要になってくるのです。

アイラの個性はブレンドに欠かせない

万人向けに飲みやすくつくられるブレンデッド・ウイスキー。くせのない味が多いが、ブレンドにアイラ・モルトが使われることが多い。日本でもおなじみのブレンデッド・ウイスキーのバランタインには、アートベッグが欠かせない。カティーサークや、ホワイトホースにもアイラ・モルトがブレンドされている。アイラの個性がブレンドのバランスをとり、奥深さを加えるスパイスになっているのだ。

禁酒法の恩恵を受けたウイスキー

アメリカの酒とは切手も切れない関係にある悪法と名高い禁酒法。
じつは、カナディアン・ウイスキーにも深い関係がある。
闇に紛れた粗悪な酒が横行していた禁酒法時代、カナダから密輸されたウイスキーは良質な味わいで人気があった。禁酒法撤廃後も、再開準備に手間取るアメリカのウイスキー業者をしり目にカナディアンウイスキーはアメリカに根を下ろしたのだ。

地ウイスキー

日本には各地で小規模生産されている、いわば地酒的なウイスキーもある。
例えば、「ゴールデンホース秩父」をつくる東亜酒造は1946年の創業と、かなり歴史のあるものも。
自社蒸留のもの、輸入スコッチモルトと併用してブレンドしたものなど色々あります。

グレンロセス

5つの蒸留所がスペイサイドの小さな街ローゼス、その外れのほとりに蒸留所はある。
創業は1878年だ。そのウイスキーの品質は昔から多くのブレンダ―に賞賛され、使用されてきた。
ブレンデッドのカティサークの主要原酒でもある。ラベルには1本1本蒸留日と瓶詰め年、
手書きのテイスティングノートも入れられている。

キュヴェ・ドン・ペリニヨン

究極を追求して造られた逸品、キュヴェ・ドン・ペリニヨン。
味の特徴は、シャンパーニュ地方でも指折りのクリュ(ぶどう園)を含む広大な自社畑を持つ。
シャンパーニョ地方でも自社特級畑格付けの、しかも最高年のみ単一年度で仕込まれるので特徴が明確である。
シャンパン製法の基礎を築いたのは、ベネディクト派の僧侶ドン・ペリニヨン(1690年頃)。
師が作ったワインは時の王、ルイ14世に「ドン・ペリニヨンのワインを運ばせよ」と言わしめたほどに注目を浴びた。

キュヴェ・ドン・ペリニヨン’95
 長年の熟成が生んだほう芳醇で複雑な味わいと香り。力強さのうちに緻密・繊細な味わいがある。

キュヴェ・ドン・ペリニヨン・ロゼ’92
 ニュアンスに富んだばら色が美しい。特有の複雑さ、芳醇・豊満な味わい。優雅さに満ちた風味。

モルトウイスキー産地 スペイサイド

スペイ川流域を中心とした比較的狭いエリアながら、全蒸留所の半数に近い、50近くが集まっている。
昔から大麦の生産地で、良水に恵まれ、清涼な空気が熟成に向くなど、ウイスキーづくりに適し、のみならず大都会から
遠く離れた渓谷は、密造酒の一大生産地だった背景も。バランスよく、花や果実を思わせる香しいモルトが多い。
ザ・マッカラン、ザ・グレンリベリット等錚々たる蒸留所が揃う。

ラフロイグ

ラフロイグは現在もフロアモルティングを行い、麦芽を乾燥させるピートも独自の採掘場を持つ。このピートには多量の水ゴケや海藻が含まれ、それが特有の香りを生むといわれてる。チャールズ皇太子が愛飲することでも知られている。

スコッチは悪酔いする?

スコッチは悪酔いはしません。実際は個人差があって、何ともいえないですけどね。身近にも蒸留酒はいくら飲んでも大丈夫だけど、蒸留酒の日本酒やワインを飲むと悪酔いするという人がいたり、逆にワインや日本酒はいくら飲んでも平気だけど、ウイスキーを飲むと悪酔いするという人がいたりするのではないでしょうか。それは人によるのであって、スコッチだから悪酔いするかといったら、それはありません。どんな酒でも量が過ぎれば悪酔いはします。