ドメーヌ

領地、所有地、所有権。1789年7月バスチーユ監獄開放に続いて

8月4日に開かれた憲法会議で貴族の代表は彼らの領主権の廃止に

同意した。しかし貴族が無償で小作農地を与えたわけでなく

農民は貴族から所有権を購入しなければならなかった

その結果ブルゴーニュ地方のブドウ畑の所有権の大部分は

農民たちや法人によって共同購入された

しかしわずかではあるがぶどう園を個人で所有し栽培から醸造

瓶詰めまでの作業を一貫している醸造元もありそのワインの

ラベルにはミザンブテイユオドメーヌ、ミゾードメーヌと書かれている

ボルドー地方やプロヴァンス地方ではドメーヌはシャトーと同じ

意味に用いられているフランスでは1930年の法律でclos、シャトーとともに

ドメーヌもこれをラベルにうたうことが禁止されたが1942年、48年の法改正

で原産地名称権をもつワインでその名に値する実在の農業経営者の生産する

物に限りdomaineと表記することができるようになった。