グランツ GRANT’S

スペイサイド・モルト中心の原酒が華やかな香りと、切れ味さわやかな奥深い風味を紡いでいるグランツは、

日本にも根強いファンが多い。グランツの三角ボトルを見ると、グレンフィディックを思い出すだろう。

そう、同じボトルの形から想像できるように、どちらも同じ会社のウイスキーなのだ。

元々はモルトの蒸留所だったが、モルトの最大の顧客だったブレンド会社が倒産するという悲劇に遭遇して

経営危機に陥った。それをどうにか乗り切り、今度はブレンデッドの製造にも乗り出したのだ。

現在ではイギリス国内で売り上げ上位に入るほど成長している。その起死回生の道のりには、

創業から5代目の現在まで、大企業の傘下に入らず、ファミリーだけで守り抜いてきた歴史がある。

三角ボトルは、それぞれの面が、火(石炭の直火焚き)、水(良質の軟水)、

土(大麦とピートという大地の恵み)をあらわしている。これは、ウイスキーはこの3つから造られているとの、

創業者ウイリアム・グラントの信念が元になっているのだという。

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グレンファークラス GLENFARCLAS

”鉄の女”と呼ばれたイギリスのサッチャー元首相が好んだと言われるのがこのモルト・ウイスキー。

特にアルコール度数60度のグレンファークラス105がお好みだったというから、さすが鉄の女?

さわやかなフルーティーさが持ち味で、水で割ってもしっかりした深いコクがある。

食後のゆったりとしたひとときに口にするのにぴったりだ。

このモルトは、背後にそびえるベンリネス山の雪解け水を源流とする泉の良質な軟水を使用し、

ガスバーナーで直火焚きをしている。そしてスペイサイドで最も大きなスチル(蒸留器)で蒸留し、

最後はシェリー樽(シェリー酒貯蔵用の空樽)で寝かされる。こうして生まれたモルトは、

ブレンダーが選ぶスペイサイドトップ3に常に選出されている、スペイサイドを代表する逸品だ。

グレンファークラスとは、スコットランドの言語ゲール語で”緑の草原の谷間”の意味。

スペイ川を望む草原に立つ蒸留所は、創業1836年。

創業者一族がいまだに家族経営をしている、数少ない蒸留所だ。

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ダルモア DALMORE ハイランド

ほのかに甘くフルーティーな香りが漂い、コクがあってスパイシー、

微かにスモーキーなダルモアは、食後の休息の時間にゆったりと味わいたい。

コクのあるモルト・ウイスキーには葉巻がよく合う。ダルモアには、葉巻に合うよう、

12年と21年の熟成モルトを特別に合わせたシガー・モルトが発売されている。

またモルトファン垂涎の、50年以上眠っていたダルモアがある。

1920年~1930年代に仕込まれたモルト・ウイスキー、黒の陶器に大切に詰められた「ダルモア50」が、

わずかながら出回っているのだ。バナナ葉巻をくゆらせながら味わったら、最高の気分だろう。

なお各ラベルの上、ボトルの肩付近に立派な角の牡鹿の紋様が描かれているが、

ダルモア蒸留所のあるロス州は、昔から鹿撃ちで名が知れていた土地だ。

それが牡鹿デザインの由来になっているという。

蒸留所は、ロス州アルネス町郊外の、クロマティー湾を見下ろす絶景の地に建っている。

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鶴 TSURU ニッカウヰスキー

贈答用にも喜ばれる豪華なボトル。深い琥珀色の液体をグラスに注ぐと、ふくよかな香りが昇りたち、

高級ブランデーのようなまろやかな飲み口。その芳醇な味わいに、ひとときの安らぎを感じる。

さすが最高級ブレンデッド・ウイスキーと称するに恥じない、重厚な味わいだ。

ブランド名は、ニッカの創始者・竹鶴政孝氏からとったもの。ボトルに描かれたレリーフは、

竹鶴家に伝わる「竹林に遊ぶ鶴」という屏風絵をモチーフにしたものだ。竹鶴氏は、ウイスキーの本質は

モルト・ウイスキーにあると信じ、余市と仙台に蒸留所を建設し、理想のモルト造りを行なってきた。

中でも余市は、海外の評論家から「世界の6大モルトのひとつ」との高評を得ている。 この余市と宮城で

大切に育てられたモルト・ウイスキーをベースとして、グレーン・ウイスキーと絶妙のバランスで

ブレンドされた鶴は、創始者竹鶴氏の夢を具現化したものと言えるだろう。

鶴をイメージした形の、格調高い陶器入りは、贈答用にも喜ばれる豪華タイプ。

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アイリッシュ・ウイスキー

伝統的な製法で豊かな芳香を守る。

ウイスキー発祥の地はどこかと尋ねたら、多くの人がスコットランドと答えるかもしれない。

しかし正解はアイルランドだ。12世紀にはすでに穀物から蒸留された酒が飲まれていたと言われ、

それが移民と一緒にスコットランドに伝わっていったと言われる。

本家本元のアイルランドには、独立戦争などの影響もあり、現在はたった3箇所しか蒸留所がない。

しかしそれぞれ伝統を守り、スコッチとはまた別の個性の、美味なウイスキーを造り続けている。

アイリッシュ・ウイスキーの特徴は、蒸留を3回行なう事。

それによって平均85度という高いアルコール濃度になる。ストレート・アイリッシュ・ウイスキーという。

このストレートをそのまま商品化することもあるが、多くはグレーン・ウイスキーをブレンドする。

一般にアイリッシュ・ウイスキーという場合は、これを指す。

全般に、スコッチ・ウイスキーよりライトで、他国のウイスキーにない、独特の深みと影があるアイリッシュ。

同胞であるギネスビールとともに、ウイスキーの故郷の味を堪能してみたいものです。

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ザ・バルヴェニー THE BALVENIE

美しい琥珀色とスタイリッシュなラベルが輝く!

ザ・バルヴェニーは、若草のようなみずみずしさを持ちながら、なおかつ優美な深さを併せ持っている。

金色に輝くその色は、実に魅惑的だ。バルヴェニーの10年物や12年物はバランスのいい風味が人気だ。

一つの樽から瓶詰めしている「ザ・バルヴェニー15年シングル・バレル」はそれにも増して秀逸だろう。

1本1本に蒸留年月日、瓶詰年月日ボトル・ナンバー等がラベルに手書きで記されている。

シンプルですっきりとしたラベルだ。このモルト・ウイスキーをつくる蒸留所バルヴェニーは、

世界一の販売量を誇るグレンフィディックの、第2蒸留所として1892年に誕生した。

グレンフィディックの兄弟分といえる。同じ敷地内に隣り合った蒸留所、しかも同じ水源、

同じ産地で育った兄弟なら、風味も似通っているように思える。ところが不思議なことに、

兄弟がお互いの存在を主張するように、はっきりとそれぞれの個性が浮き出ているのだ。

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クラガンモア CRAGGANMORE

スペイサイドの特徴がこの一杯に!

クラガンモアは、豊かな風味とデリケートさが絶妙のバランスでハーモニーを奏で、

その味わいは、モーツアルトのシンフォニーに例えられるほどだ。

口あたりはソフトで、ウイスキーが苦手という人にも、抵抗なく受け入れられるに違いない。

この味わいを思い描き、情熱を傾け、見事に実現したのは、クラガンモアの創始者、ジョン・スミスだ。

各地の高名な蒸留所でマネージャーを歴任し、偉大なるウイスキー職人としての名声を得ていたスミスは、

理想の蒸留所づくりを目指して各地を探索、その結果見つけ出したのが、

現在のバリンダルロッホという土地だった。輸送の便が良かったこともあるが、最も重要なポイントは、

この地には名水中の名水といわれる湧水があったこと。この名水で造られるクラガンモアは、

UDV社(ユナイテッド・ディスティラーズ&ヴィントナーズ)が所有する蒸留所から選んだ、

”クラシック・モルト・シリーズ”の一翼を担う、スペイサイドを代表するモルト・ウイスキーなのだ。

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エバモア EVERMORE

富士の伏流水で仕込んだ透明感のある香り!甘く華やかな果実の香りが鼻をくすぐると、

次にウイスキー独特のスモーキーフレーバーが心地よく立ち上がる。

濃厚な果実香が特徴のエバモアは、キリンがつくり上げたブレンデッドの最高級ブランドだ。

キリンが誇る蒸留所は、富士山麗の御殿場にある。

富士山の裾野には、長い年月をかけてつくられてきたミネラルバランスのとれた名水が脈々と流れる。

この伏流水は、麦芽に加える仕込み水”マザーウォーター”として最適な軟水である。

また清涼な気候と澄んだ空気、蒸留所をつくるには、まさにぴったりの土地なのだ。

御殿場蒸留所では、蒸留液の中で最も良質なものだけを使用したり、小さめの樽を利用して

樽と原酒が触れ合う面積を大きくするなどのこだわりを持ってモルト・ウイスキーがつくられている。

こうして富士の麓で21年以上寝かせた樽の中から、

ブレンダーがその年に最高の熟成と判断したものだけを選び抜いてブレンドしたのが、このエバモアだ。

そのため毎年生産される本数には限度があり、限定発売のプレミアム品となっている。

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オールド・フォレスター OLD FORESTER

上品な香りの正統派バーボン!

アルコール度のわりに、舌に感じる刺激が少なく、喉を滑るように通ると、ほんのりと砂糖菓子のように甘く、

華やかな香りが複雑に漂ってくる。そして、いかにもバーボンらしい、きりりとした後味が心地よく残る。

オールド・フォレスターは、アーリー・タイムズと並ぶ、ブラウン・フォーマン社の看板商品。

同社は1870年創業。業界初の瓶入りバーボンとして発売したのが、オールド・フォレスターだ。

当時、バーボンは樽売りされていたが、その中にはかなり粗悪品も混じっていた。

そこで創業者のジョージ・ガービン・ブラウンは、ラベルに手書きで、

「このウイスキーは当社単独で蒸留したもので、豊かな味わいと優れた品質は保証付きです。」

とサインを入れた。最後に、「市場にこれに勝るものなし」とアンダーラインを引くという徹底ぶり。

これが大当たりし、オールド・フォレスターの名前は一気に広まった。その手書き文書は、

現在も堂々とラベルに掲載されている。

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ストラスアイラ STRATHISLA

妖艶な甘さは、妖精の泉の水で仕込むから?

口に含むと、からみつくように舌を滑り、その後に熟れた果実のような香りが口中に漂う。

まろやかで濃厚な、その味と香りは、食後のリラックスタイムにぴったりマッチする。

ブレンデッド・ウイスキーを飲み慣れた人なら、シーバスリーガルを連想するかもしれない。

それもそのはず、シーバスのメインとして使われている酒が、ストラスアイラなのだ。

シーバスに使われるのは12年物以上。蒸留所が出しているシングル・モルトも12年物だけ。

そのこだわりのもとでウイスキーづくりを続けてきた蒸留所は、1786年創業。

キースという、かつてリネン産業で栄えた町に生まれたストラスアイラ

(創業当時はミルタウンという名称だった)は、スペイサイドで最も古い蒸留所だ。

仕込み水はブルームヒル池から引く。

池には、夜、水の精が現れ、池に近づく人を溺死させるという伝説があり、

これがストラスアイラの隠し味なのだという。ブラックユーモア的な話だが、

このウイスキーの幻想的な味を前にすると、確かに頷けるものがある。

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